「竹」を農業用ハウスに活用 福住・SHUKUBAで集い(丹波ささやま写真新聞)
竹を骨組みに使った農業用ハウス「バンブーグリーンハウス」の魅力を広め、放置竹林の解消につなげる集いが12月8日(日曜日)、福住地区のSHUKUBA(旧福住小学校)などで開かれました。
市内だけでなく、関東や四国など全国から約40人が参加。実例の見学や製作経験者のパネルディスカッションを通して、製作の手順や放置竹林問題について意見が交わされました。
バンブーグリーンハウスを広める取り組みは、京都大学大学院地球環境学堂の小林広英教授らの提案で2008年にスタート。
全国で30棟以上が建設されており、市内では篠山東雲高校の生徒らによって3棟が建設されています。
この日は、市の地域おこし協力隊をつとめた後、地区で就農した「ノウカナガイ」の長井拓馬さんらが建設したハウスを見学しました。
その後、SHUKUBAの体育館で実物大の模型ハウスの製作を体験。
全国各地の製作経験者によるパネルディスカッションでは、竹の伐採や搬出、加工の具体的な方法、組み立ての手順などについて意見交換が行われました。
近年、放置竹林の拡大が全国的に問題になっています。
丹波篠山市では、里山の生態系や景観に与える影響が懸念されます。
放置竹林問題の解決には、竹材の新しい用途の開発が必要です。
今回の集いがそうした新しい動きにつながることを期待したいと思います。
更新日:2020年05月19日