アメリカ合衆国の核実験に対する抗議文(2021年1月19日)

更新日:2021年01月19日

アメリカ合衆国大統領

 

ドナルド・ジョン・トランプ 様

 

抗議文

 

丹波篠山市は、貴国が昨年11月に臨界前核実験を実施したとの報道に接しました。

今回の核実験は、核兵器禁止条約の発効が決まった中で行われており、まさに核兵器を廃絶していこうという世界の潮流に逆行するものです。

広島、長崎の被爆者をはじめ核兵器廃絶を求める多くの人達の願いや国際世論を踏みにじる行為であり、貴国の姿勢は断じて許すことはできません。

 

丹波篠山市は、悲惨な戦争が繰り返されることのないよう、平和への不断の努力と施策の推進に努めるため、2009年2月に非核平和都市宣言を行い、地球規模の破壊を招く核兵器は持たず・作らず・持ち込ませずの「非核三原則」による国是を遵守し、各国の核実験に反対し、核兵器の廃絶を訴えてきました。

 

また、2010年5月に平和市長会議(現:平和首長会議)に加盟し、核兵器のない平和な世界の実現に取り組んでおります。

 

ここに、丹波篠山市民を代表して、今回の核実験に抗議するとともに、核実験及び核開発に繋がる全ての行為を行わないよう要請するとともに、核兵器のない世界の実現に向け、主導的な役割を担うことを強く求めます。

 

2021年1月19日

 

日本国 兵庫県丹波篠山市長 酒井 隆明

 

 

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