八上城跡史跡指定10周年記念フォーラム

更新日:2020年03月24日

 平成27年12月6日に篠山市民センターの多目的ホールにおいて、史跡八上城跡指定10周年記念フォーラムを開催しました。市内外から約200名の方が参加され、会場はほぼ満席となりました。
 第1部の基調講演では、大山崎町歴史資料館館長の福島克彦さんに「八上城と波多野氏」と題してご講演いただきました。俗説も多い波多野氏と明智光秀との戦いについて、古文書を紐解きながらその実態に迫りました。
 第2部は「地域の歴史を活かした人づくり、地域づくり」をテーマに市内の3団体による事例発表が行われました。初めに辻を知ろう歩こう会の津田博利さんから、辻集落にある淀山城跡などの3つの山城の整備について発表いただきました。これまでの取り組みを一過性のものとせず、次世代にも繋いでいきたいと述べられました。
 2番目の発表はウイズささやまの大西由喜さんから、篠山城大書院で取り組まれた子どもボランティアガイドについて発表いただきました。観光客をガイドする時に、どうしたら上手く伝えられるか、子どもたちが自発的に考えるようになった成長の様子を語っていただきました。
 事例発表の最後は八上城の地元にある八上小学校6年生22名による発表でした。地域のシンボルでもある八上城の歴史について学んだことと、平和学習とを結び付け、その学習の成果を劇をまじえながら分かりやすく堂々と発表してくれました。
 また、会場内には市内在住の清水一雄さん制作の「波多野秀治像」が展示され、かつての八上城主に見守られているかのような歴史ロマンあふれた雰囲気に包まれました。

辻を知ろう歩こう会の津田博利さんが壇上で事例発表している写真

辻を知ろう歩こう会 津田さんの事例発表

八上城の地元にある八上小学校6年生22名による事例発表の様子の写真

八上小学校6年生の事例発表