キーワードは「兵庫方式」 丹波栗栽培(ささやま写真新聞)

更新日:2020年03月24日

篠山の栗は、古くは平安時代から朝廷に、江戸時代には将軍家に献上されていました。「大きくておいしい丹波栗」と全国的にも評されています。

丹波ささやま栗振興会会長の西垣秀雄さんに聞くと、キーワードは「兵庫方式」と呼ばれる栽培方法で、篠山市出身の荒木斉農学博士が提唱されたものとのこと。

「神戸大学の農学部の前身が篠山に所在していたころ、在学されていた荒木さんが篠山を舞台に多くの研究をされました。その研究の成果や指導が今も生産者に受け継がれています」と話されます。

「兵庫方式」とは、管理しやすい栗園にするための剪定管理や、効果的な肥培管理、防除方法など奥深いものですが、何より「剪定」が大切だそう。

果樹の中でも、最も太陽の光を必要とするそうで、木と木の間隔や、冬場に行う剪定技術が大きくておいしい丹波栗を支えていると教えてもらいました。

丹波栗の説明をされている丹波ささやま栗振興会長の西垣さんの写真

丹波ささやま栗振興会長の西垣さん。80歳を超えてもまだまだ現役です。

木と木の間の説明をされている丹波ささやま栗振興会長の西垣さんの写真

西垣さんの栗園

栗になるまでの説明をされている丹波ささやま栗振興会長の西垣さんの写真

6月ごろに花が咲き、受粉します。指先の細いひものようなものがおしべです。