ため池で生きものさがし!池の水ぜんぶぬく大作戦!(ささやま写真新聞)

更新日:2020年03月24日

9月23日(土曜日)、水を抜いた篠山市野々垣のため池「口池(くちいけ)」で、外来生物駆除と生きもの調査を行いました。

例年篠山城跡南堀で行っていましたが、今年はその活動を地域に広げるべく、野々垣自治会と協力し開催しました。

普段はのんびりおだやかな野々垣地域ですが、この日ばかりは生きもの好きの子どもたちの歓声につつまれました。

屋外での専門家の説明に聞き入る子供たちと大人の写真

調査の前の「カメ学習会」では、外来種である「ミシシッピアカミミガメ」について、専門家である株式会社自然回復の上野さんからお話をしてもらいました。

小さい頃はかわいい「ミドリガメ」、飼えなくなって安易に捨てられて野生化すると、タマゴを産む数がとても多いため、爆発的に増えます。

すると在来のイシガメなどは食べ物や住処を奪われ、数が減ってしまうのです。在来種を守るためには、外来種を駆除せねばなりません。

ため池での生きものさがしに参加する子供たちの様子の写真

お待ちかね、池に網を張って、みんなでひいていきます!みんな何が獲れるかわくわく、大賑わいです。

網にはたくさんの生きものがかかり、生きものに詳しい東雲高校の先生と生徒さんに指導してもらいながら分類や調査をしました。

ため池で捕まえた生きものと触れ合う子供たちの様子の写真

外来種である「オオクチバス(ブラックバス)」「ブルーギル」はおらず、「ウシガエル」「ミシシッピアカミミガメ」「アメリカザリガニ」はたくさんいたので駆除します。調査の結果ではフナやモツゴなどの在来種が比較的多くいるため池でした。

子どもたちは泥だらけになりながら、生きものを見たり触ったり終始楽しそうにしていたのが印象的でした。

(お父さんお母さんはお洗濯などが大変だったかも…。)

地元の方は、「昔はため池で泳いだり、魚をとったり、そういうことがすごく楽しかったことをよく覚えている。最近はなかなかそんな機会もないだろうから、今回のイベントが楽しい思い出になってくれれば」と話しておられました。

ため池を訪れて地域の習慣を知り、外来種を駆除して、生きものとふれあう。これからも他の地域でこのような活動を広げていきたいところです。