畑川の環境 大丈夫? 高校生ら水生生物調査(ささやま写真新聞)

更新日:2020年03月24日

地域いきものラボラトリーが5月27日(日曜日)、畑川にすむ水生生物を調査しました。
多紀連山から流れ出る畑川は、一見自然豊かに見えますが、落差工や井堰が10か所以上設置されており、魚類の生育や遡上への影響も懸念されています。
市では、地域いきものラボラトリーの調査結果を公表し、地域の皆さんと畑川の環境を考える機会をつくるとともに、魚道の設置など生物多様性に配慮した「ふるさとの川づくり」につなげていきます。

5人の長靴を履いた男性たちが橋の上から畑川の様子を眺めている写真

地域いきものラボラトリーは篠山東雲高校自然科学部、篠山鳳鳴高校生物部、神戸大学などでつくる団体で、市内河川の生きもの調査を毎月1回行っています。
今回の調査では、畑宮から大渕にかけて200メートルほどの範囲でタモ網をつかって水生生物を捕獲し、種数を調べました。

地域いきものラボラトリーのメンバーがタモ網をつかって水生生物を捕獲している様子の写真
地域いきものラボラトリーのメンバーが捕獲した水生生物の種数を調べている様子の写真

この日確認されたのは、ムギツクやカワムツ、ヨシノボリ、メダカなど市内河川でよく見られる魚やアカハライモリ、ヌマガエルなど。
アカミミガメなどの外来種は捕獲されませんでしたが、前足と尻尾をアライグマに食いちぎられたと思われるニホンイシガメも見つかりました。

畑川で捕獲、確認されたメダカなどの魚が水槽の中で泳いでいる写真
畑川で見つかった黒っぽいニホンイシガメを手に持っている写真

今後も上流から篠山川への合流地点にかけて水生生物の生息状況を調査するとともに、落差工や井堰の影響について検証していきます。