サルを追い返すワン!(ささやま写真新聞)

更新日:2020年03月24日

市内の山々に生息するニホンザルから農作物を守るため、篠山市ではサルの群れを山へ追い返す「サル追払い犬(篠山モンキードッグ)」を育成し、これまでに31頭を認定、現在は15頭が活動しています。

1月26日、モンキードッグ訓練を取材しました。

山の中での犬の呼び戻し訓練の様子の写真

平成29年2月から訓練を開始した甲斐犬の「小鉄」。県守の細見昌宏さんの愛犬です。

「農業者にとってサルの被害は死活問題。地域で活躍してくれることを願い、訓練を受けさせることを決めました」と細見さん。

現在は「待て」「伏せ」などの命令のほか、飼い主の側を歩く脚側歩行などの訓練を終え、今日からは実際の山でリードを外して飼い主の所に帰って来させる「呼び戻し訓練」。何度も繰り返し行い、見えない所からでも声で呼び戻します。

リードを放しても、飼い主の声で呼び戻しす訓練の写真

発足当初から篠山市のモンキードッグの育成に関わる北川真奈巳さんは、訓練士として警察犬の訓練なども行われています。「モンキードッグという目標は同じでも、犬種やその犬の性格、飼い主のしつけ方など犬ごとに訓練の仕方は違う。活躍できることを願い月数回の訓練で必要なことを覚えさせていきます。でも、活躍するためにはやはり家でのしつけが大切」と話します。

訓練士の北川さんと青い車の写真

モンキードッグの育成する訓練士の北川さん

市では、サル追い犬による追い払い活動を多くの集落で取り組んでいただくことで、農作物等の被害を軽減したいと考えていますので、サルの被害集落でイヌを飼っておられ、かつ訓練への参加を希望される方を募集しています。