市内企業の連携で丹波黒大豆の冷凍製品を大量生産(ささやま写真新聞)
市内にある老舗卸問屋の「小田垣商店」と冷凍ビーフンの工場を構えるケンミン食品は10月16日、篠山市役所で記者会見を行い、丹波黒大豆の販路拡大をめざして冷凍製品を共同開発したと発表しました。
これまでは、旬の期間が10月上旬から2~3週間しか味わえないことや、数日しか保存がきかないこと、収穫に人手もかかることから大量生産することが困難となっていました。
しかし、こうした状況に対応するため、両社は2016年から共同研究を開始しました。収穫したさやを小田垣商店が集荷して選別した後、ケンミン食品では黒大豆をゆでて、冷凍設備で急速冷凍させました。そうすることで、鮮度を保つことができ、賞味期限を2年間まで延ばすことができるようになりました。
これにより、大量生産が可能となり、収穫期以外のシーズンでも丹波黒大豆を楽しむことができることに。今年は、市内の農家が収穫した10トンを冷凍加工。12月頃から全国の生協や百貨店、大手スーパーなどで販売される予定です。

市役所で行われた共同記者会見の様子
円卓をコの字に囲み会見をする小田垣商店とケンミン食品と記者の写真 拡大画像 (JPEG: 154.8KB)

ケンミン食品の高村一成社長(左)と小田垣商店の小田垣昇常務

小田垣商店とケンミン食品が提携して販売する丹波黒大豆の冷凍枝豆

市内の農家から収穫されたさやが集まり、小田垣商店で選別が行われます。



ケンミン食品では、茹でた黒大豆を急速冷凍し、袋詰めが行われます
更新日:2020年03月24日