市内企業の連携で丹波黒大豆の冷凍製品を大量生産(ささやま写真新聞)

更新日:2020年03月24日

 市内にある老舗卸問屋の「小田垣商店」と冷凍ビーフンの工場を構えるケンミン食品は10月16日、篠山市役所で記者会見を行い、丹波黒大豆の販路拡大をめざして冷凍製品を共同開発したと発表しました。

 これまでは、旬の期間が10月上旬から2~3週間しか味わえないことや、数日しか保存がきかないこと、収穫に人手もかかることから大量生産することが困難となっていました。

 しかし、こうした状況に対応するため、両社は2016年から共同研究を開始しました。収穫したさやを小田垣商店が集荷して選別した後、ケンミン食品では黒大豆をゆでて、冷凍設備で急速冷凍させました。そうすることで、鮮度を保つことができ、賞味期限を2年間まで延ばすことができるようになりました。

 これにより、大量生産が可能となり、収穫期以外のシーズンでも丹波黒大豆を楽しむことができることに。今年は、市内の農家が収穫した10トンを冷凍加工。12月頃から全国の生協や百貨店、大手スーパーなどで販売される予定です。

円卓をコの字に囲み会見をする小田垣商店とケンミン食品と記者の写真

市役所で行われた共同記者会見の様子

机に並ぶ丹波黒大豆の冷凍枝豆を前に握手をする高村一成社長と小田垣昇常務の写真

ケンミン食品の高村一成社長(左)と小田垣商店の小田垣昇常務

竹製の水切りザルに並べられた丹波黒大豆の冷凍食品の写真

小田垣商店とケンミン食品が提携して販売する丹波黒大豆の冷凍枝豆

従業員が工場内でベルトコンベアを流れる黒枝豆を選別する様子の写真

市内の農家から収穫されたさやが集まり、小田垣商店で選別が行われます。

ケンミン食品の従業員が大きな釜で黒枝豆を茹でている様子の写真
ケシミン食品の従業員の方々が茹でた黒大豆を選別する様子の写真
ベルトコンベアを流れる袋詰めされ商品となった黒枝豆の写真

ケンミン食品では、茹でた黒大豆を急速冷凍し、袋詰めが行われます