田んぼの生きものの避難場所~江(え)~(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2020年07月10日

皆さんは田んぼの江(え)をご存じでしょうか?

丹波篠山では堀り上げとも言われ、田んぼに入れる水を温めたり、表面の水を排水したりするためにあります。

市内ではよく見かけますが、実は生きものにとって大切な場所になっているんです。

そんな江の周りには、どんな生き物がいるのでしょうか。

まずは江の脇で、アマガエルが見つかりました。

足には吸盤があるので、写真のように草の先端まで器用に登っていました。

市内では多くの場所で見られる一般的なカエルのひとつで、鳥やヘビなど大きな生きもの餌になる大切な生きものです。

次に見つかったのはミナミメダカ。

遊ぐ力は弱いので、流れが緩やかな水場や水草の多い水路で見られます。

河川と水路、水田、ため池と続く水辺全体の代表的な生きものとして、兵庫県版のレッドリストでは要注目種に指定されています。

最後はコオイムシ。漢字では「子負虫」と書きます。

メスが産んだ卵は、孵化するまでオスが卵を背負って守り続けます。

兵庫県では比較的多く見られる生きものですが、全国的には数を減らしており、環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。

市では江や堀り上げに年間を通して田んぼに水を張り、ビオトープとして管理する取り組みを補助する制度があります。

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