ふるさとのいきものと自然を10年先へ(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2020年05月15日

去る2月9日(日曜日)に開催された「丹波篠山いきもの48フォーラム」の様子を紹介します。

丹波篠山の豊かな自然環境を次の世代へつなぐために、学習や研究成果の発表を通して、生物多様性について考えるきっかけになるようにと、平成27年度から今年で5年目の開催です。

今年は城北畑小学校及び城東小学校4年生の児童のみなさん、篠山東雲高等学校自然科学部のみなさんが発表してくださいました。ただ残念なことに、城東小学校4年生は当日に体調不良者が多数出たため参加を断念され、代わりに先日行われた学習発表会の映像を上映しました。

丹波篠山いきもの48フォーラムでの児童たちの発表の様子を写した写真。舞台には児童が上がっており、スクリーンには上から見た今と昔の畑川の写真が写されている。

城北畑小4年生は、「畑川から学んだこと」と題し、畑川にいる生きものの種類から川のきれいさを分析したり、生きものが住みやすい川について学んだり、大人でも意識しなければ知らないようなことをわかりやすく、役になりきって元気いっぱいに発表してくれました。

児童が映ったスクリーンを写した写真。写真には劇の様子が写されている。

城東小4年生は、「美しい城東の川を10年先へ~城東のヒーロー オオサンショウウオを守る~」と題し、曽地川や羽束川での生きもの調査から、上流に住む私たちが下流にゴミを流さないこと、城東のヒーローであるオオサンショウウオの諦めない姿を見習うことなどを、笑いもおこる楽しい劇で発表してくれました。

両校とも子どもたちの熱意と頑張り、学習の成果がわかるとても良い発表でした。

篠山東雲高等学校自然科学部の生徒による発表の様子を写した写真。

篠山東雲高等学校自然科学部は、「共存のための堆肥~カエルたちの命と向き合って~」と題し、外来種のウシガエルを駆除しながら活用する方法を考え、堆肥化して特産品栽培に活用することを目標にした活動について発表いただきました。命を無駄にしないという観点に若者の力を感じました。

篠山東雲高等学校の生徒による発表の様子を写した写真。シカによる農作物の被害について発表している。

当日急遽「篠山東雲高校周辺の野生動物」というテーマの発表もしていただき、シカやイノシシ、サルが夜間などにどう行動しているのか、動画を交えて解説され、子どもたちも夜の動物たちの行動に興味津々な様子でした。

丹波篠山の豊かな自然環境、生き物たちをこれからも守り、残していくために、市も若い世代とともに考えていく必要があります。

児童が描いた絵が展示されている様子を写した写真。

篠山東雲高等学校の生徒が映った写真。