カメを狙いうち!お堀の日光浴罠(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2020年05月20日

皆さんは、篠山城跡の堀に浮かぶカメ日光浴罠をご存知でしょうか。現在、5つの堀に計11基を設置しています。

日光浴罠には、ビート板の素材でできているもの(下の写真左)と、塩ビパイプでできているもの(下の写真右)の2つのタイプがあります。素材こそ違うものの、どちらもカメの習性を利用して捕まえます。

罠の中央には大きな穴が開いており、内側にネットが取り付けられています。カメは日光浴を行うために、罠の上に度々登ってきます。通行人や鳥の動きに驚くと、近くの水中に飛び込んで避難します。このとき、内側に落下すると登れない構造となっているため、捕まえることができます。

罠の引き上げは、月に一回の頻度で行っています。今月は、5月3日(日曜日)にカメ好きの親子にもご参加いただき、7匹のアカミミガメを捕まえました。

引き上げは、まず、罠を中心に対角に伸ばしたロープの片方を緩めます。次に、対岸に伸びるもう一方のロープを引きます。最後は、手元まで罠が来るまでロープを手繰り寄せ、内側のネットにカメが入っているかを確認して終了です。

このように、日光浴罠の引き上げは、複数名で取り組めば比較的簡単です。

篠山城跡に生息するアカミミガメの数は、防除活動を開始した2014年と比べると格段に減りました。しかし、アカミミガメの増える早さは驚異的で、数が減っても油断できません。

今後は、根絶を目指すとともに、低密度の状態を維持・管理することが求められています。そのためには、少ない労力で、誰でも活動に参加できる事が重要です。

多くの人が外来生物に対して興味を持ち、携わっていただけるように、これからも取り組みを続けていきます。

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