味覚イベントの観光客 どこから?(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2023年10月19日

丹波篠山市に訪れる人が最も多くなる10月。昨年は10月の1カ月間に城下町地区を訪れた観光客が過去最多の約70万人にも上り、近年はより一層の盛り上がりを見せています。

そんな中浮かぶのが「みんなどこから丹波篠山市に来ているのだろう」という素朴な疑問。
草山地区で開催された味覚イベント「楽市楽座」では、そんな疑問を少し解決してくれる調査が行われていました。

草山の郷でとれたうまいもんが大集合「楽市楽座」

楽市楽座の様子
枝豆などを販売する西紀北小学校の生徒

「楽市楽座」とは草山温泉やまもりの湯横で開催される味覚イベントです。
特に、猪肉が入った名物「にしき鍋」と、豪華賞品があたるくじ引き「ラッキードロー」が大人気で、販売開始直後から長い行列ができました。

多くの人が訪れ、およそ150人前分用意されたにしき鍋は開始1時間程度で完売し、西紀北小学校の生徒たちが販売していた自分たちで育てた枝豆は、開始15分程度で完売しました。

「どこからきましたか?」地域おこし協力隊による来場者調査

来場者調査の様子

特産品や食べ物を売るテントの一画に、来場者へシールを渡している場所がありました。

質問に合わせて来場者がそれぞれの答えの枠にシールを貼ることで、何を楽しみに、どこから来ているのかということを調査するものです。女性(赤)・男性(青)・子供(黄)が色別に分けられています。

運営するのは地域おこし協力隊の石田さんと阪下さん。
楽市楽座の企画などを考える「企画部会」に所属し、地域をより盛り上げるために、今までやっていなかった来場者調査を始めたそう。

シールにすると圧倒的に多いのが市外から来た来場者。「市外」にシールを貼った方にお話を聞いてみました。

「楽市楽座」に来た理由は?

市外から来られた方6組にお話を聞いたところ、以下のような結果になりました。

居住地…西宮市、神戸市、宝塚市、川西市、大阪市、箕面市

来場者調査のグラフ(6組)

6組中4組が、会場すぐ近くのやまもりサーキットでキャンプを行っており、そしてそのうち3組がイベントのことを知らなかったものの近くで開催していることを知り、来場。残りの1組は前日に市内の別の味覚イベントに行き、黒枝豆のさや取り体験をしたのちキャンプ場へ来たとのこと。
また、キャンプを行った全ての方が家族で来られていました。

イベントを目当てに来られた方は、1組はイベントに合わせて家族と一緒に実家に帰省してきたそう。もう1組は「おいしいものを食べることが好き」というカップルで、ネットで調べてでてきた「ラッキードロー」に惹かれて来られたとのこと。

 

コロナ禍でブームとなったキャンプですが、家族との過ごし方の一つとしても選択されつつあります。
また、過ごしやすい気候が続く秋は絶好のアウトドアシーズン。黒枝豆をはじめとする秋の味覚だけでなく、キャンプや登山、ツーリングを目的に来られている方も少なくないのではないでしょうか。

さらに魅力的なイベントへ

地域おこし協力隊の阪下さんと石田さん

地域おこし協力隊の阪下さん(左)と石田さん(右)と12時時点の調査状況。

今回の調査について、地域おこし協力隊の石田さんは、
「今後は、調査を生かしてどんな対象者に店を出すのかということを考えていきたい。例えば、市外の人が多ければ、もっと丹波篠山の資源や魅力が伝わるイベントにしたい。そして、市外のいろいろな地域にも広く伝わるイベントになってくれたらうれしい」
と話されました。

地域おこし協力隊など若い世代も協力してどんどん魅力的になっていく秋のイベント。市内各地で開催されていますので、ぜひお近くのイベントへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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