ポン・ブルックス彗星（フォト＠丹波篠山）

3/16（日没1時間後頃）のポン・ブルックス彗星です。

3/16現在は、西北西のアンドロメダ座とうお座の間付近の高度約15°にポン・ブルックス彗星（12P）があります。

この彗星の公転周期は約70年ですから、次は私には見ることはできません（間違いなくこの世にいませんから）。

ですので、今回が最初で最後の観測ですね。

この彗星の近日点は2024年4月21日、地球への最接近は6月2日です。今後少しずつ見かけ上の高度が上がり、4月頃にはおひつじ座付近で観測できるでしょう。

現在は、7～6等級ですので、肉眼での観測は不可能です。

光度が低いですから、この彗星を天球から探し出すのはやや苦労しました。

今後はやや明るくなるかもしれませんが、いずれにしても肉眼での観測は不可能と思われます。

天体望遠鏡や双眼鏡あるいは望遠レンズが必要です。

ただ、この彗星は、時折、バーストを起こしていますから、近日点の頃にバーストを起こせば、予想外に明るくなる可能性もあります。

日没後は薄明などの影響を受けたり、その後暗くなっても高度の低さから市街地の光害の影響、月明かりの影響、そして彗星そのものの光度の低さもあり、観測条件は良いとは言えません。

また、丹波篠山市のような地方でも、市街地ではかなり空が明るく、天体観測としては光害があると言えます。

今回は西北西方向ですから比較的暗いのですが、それでも道路の街灯や公園の街灯の影響を受けます。

反対に北方向は真っ暗なのですが...

写真の中央の青くぼんやり見えるのが「彗星」です（暗くて不鮮明なため、画像処理していますからノイズが出ていますがご容赦くださいませ）。

なんとなくぼんやりと尾らしきものが見えなくもありません。

撮影者

加戸仁志

2024年3月16日

丹波篠山市南新町付近

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