タネは誰のもの(市長日記R2.11.25)

更新日:2020年11月25日

令和2年11月25日

今、国会で「種苗法」の改正が議論されています。ほとんど新聞では報じられませんが、農家には自家採種が禁止になることから将来を心配する声が強くあります。

 

改正しようとする農水省は「日本で開発されたブランド果実などの種や苗木の海外流出を防ぎ、開発者の権利を守る」ためと説明しています。

そのため、栽培した作物の種を採取して再び育てる自家増殖について、登録された品種についてはこれを禁止し、開発者の許可を義務づけています。

そして農水省は全品種に占める登録品種の割合はコメで16%など、大半の農家には影響しないとされます。

 

これに対し、例えば北海道や青森県ではコメの大半を登録品種が占め、種苗の購入や許諾料の支払いが必要になるし、農家のコスト、手間が増えることになる、先の種子法の廃止と関連し、食を支える種苗を公的に守ることができず、民間の競争に委ねることは日本の食が世界のグローバル種子企業にのまれてしまうなど反対意見も強くあります。

 

この問題について、11月21日大阪のシアターセブンで「タネは誰のもの」の映画を見てきました。種苗法については反対論が心配しすぎなのか、よくわからないところがあるのですが、食を支える種子は公的に守ることが必要だと思います。

ミニシアターで講師の方が壇上の椅子に座ってパネルを用いて説明されている。進行の方は下手で椅子に座ってマイクでしゃべっている。