部活のあり方を協議(市長日記R2.4.1)

更新日:2020年04月01日

令和2年4月1日

篠山東中学校のソフトボール部の存続については、2月14日、3月3日の市長日記にも記しました。

地域からの「大人の都合で子供たちの夢をつぶしてはいけない」等の声を受け、この4月からも存続となりました。

しかし、これは市内の中学校全体の問題ですので、市長と教育委員からなる「総合教育会議」で検討を始めました。

3月27日(金曜日)に協議しました。

 

冒頭、中学校長会の中道先生が、現状などのお話をされました。

「部活動は、指導する先生方に大きな負担となっているうえ、文科省からは働き方改革の指導も強化される中、学校現場は戸惑っている。先生の勤務時間を減らして適正にすることに加え、けがや事故は学校の責任になり、安全な部活動とするためには、複数顧問制とすべきである。すると各学校の職員数にあわせて複数の顧問がつける部活動の数が適正な数となる。

したがって、生徒数が減り、先生の数が減る中で部活動の数は減らさざるを得ない。」というものでした。

加え、「『合同チーム』も移動や調整で負担増となるし、市民による『支援員』『指導員』も受け入れにくい」とされました。

 

部活動を学校の先生方だけで責任を持とうとすると、どうしても校長先生のような考え方になってしまいます。

そこで、やはり市全体で部活のあり方を考え、地域や市民も協力していかなければならないということになりました。

また、「合同チーム」や「支援員」「指導員」も受け入れにくいとされていることは、国や県、そしてこれからの方向性を考えて、よく議論しなければなりません。

 

平成30年9月に策定された兵庫県教育委員会の「いきいき運動部活動」によると、

「生徒や教員の数、校務分担の実態等を踏まえ、部活動指導員を積極的に任用し、学校に配置します。なお、任用に当たっては、学校教育について理解し、適切な指導を行うために、部活動の位置付け、教育的意義、科学的な指導、安全確保や事故発生後の適切な対応、体罰の禁止、服務の遵守等に関する研修を実施します」

「少子化に伴い、単一の学校では運動部を設けることができない競技がある場合は、生徒の運動活動の機会が損なわれないよう、複数校で実施するなど、合同部活動等の取組を推進します」とあるのです。

 

前記の「いきいき運動部活動」でも「開かれた運動部活動」が大きな項目とされており、先生方だけでなく、市民・地域あげた体制づくり、ことに信頼される責任ある指導員が確保できるかが課題となるようです。

 

さらに、将来的には野球やソフトボールのように相当数の人数が必要な種目については、市を東西にわけた合同チームを中体連(兵庫県中学校体育連盟)が認められるよう働きかけていけばとの意見が出されました。