農都めぐみ米(市長日記R2.8.18)

更新日:2020年08月18日

令和2年8月18日

丹波篠山市では「農都のめぐみ米」をめざしています。

これは何かと言うと、おいしいお米づくりに加えて、自然環境に配慮した農業により、丹波篠山ブランドのさらなる向上をめざすものです。

具体的には

  1. 化学肥料や農薬の使用を抑え、兵庫県の基準の2分の1以下にする
  2. 中干しを遅らせるなどオタマジャクシなどの生き物の生息環境を確保する
  3. 田植えを遅らせて白未熟粒を軽減したり、カメムシ防除のため、草刈りは地際まで刈りこまない

などです。

市内の農家に取りくみを呼びかけています。

 

先日、市内の丹波たぶち農場において、実習中の篠山東雲高校生も参加して、田んぼの生き物調査が実施されました。

約20種類、200匹の生き物を確認されました。

(主なもの)

・ドジョウ

コオイムシ

・アカハライモリ

・ヌマエビ

・トノサマガエル

・タニシ

・カゲロウ(幼虫)

タイコウチ

・ハイイロゲンゴロウ

・カワニナ

 

環境省レッドリストで準絶滅危惧種に選定されているコオイムシや、市内では最近あまり見られなくなったタイコウチなど、多くの生き物が確認されました。

 

東雲高校の田井先生は、「どの田んぼも比較的多くの種類の生き物がおり、良い環境であるといえます。中でも、タイコウチは昔は普通に見られたが、最近は希少になってきています。普段から環境に配慮して農業に取り組まれている成果が見て取れます。」とお話しされていました。

 

農都のめぐみ米は、10月に市内の小中学校の給食に使用し、農村の環境や生きものの命の大切さを学ぶ機会とする予定です。

農場で、バケツと網を持って生き物の調査をしている
採取した生き物をバケツに入れて、観察しながらレポートを作成している
採取した生き物
タイコウチ

タイコウチ

田んぼで生き物を採取している高校生2人