丹波篠山の高校へ行こう2022(市長日記R3.12.10)

更新日:2021年12月10日

令和3年12月10日

これからの少子化を見通して、兵庫県では統合などを含め県立高校のあり方を検討されていますが、私は、これからも市内の3高校がそれぞれの特色や魅力を発揮して、さらに発展していくことを願っています。

 

この春、定員割れとなりましたが、市としても通学や魅力の発信などの支援を検討したり、教育委員会では中学と高校との連携の取り組みを始めました。同じ市内で生まれたり、育ったりした者が高校で友情を育み、切磋琢磨し合う、そして将来、同級生としてまたいろいろな形で支え合い、ふるさとを担っていくことは大切なことだと思います。市民あげて、3高校を盛り上げていきましょう。

 

篠山鳳鳴高等学校は鳳鳴義塾から140年の歴史を誇り、卒業生は各界で活躍し、名門校として今も全国にその名を馳せています。勉強第一でよく学び、部活動で汗を流し、まじめで素直で、そして温かい人柄の生徒が多く、明るく楽しい校風です。生涯の友達ができます。ふるさと探求などを通し、ふるさとの将来も考えます。2019年から、兵庫県の高大接続改革推進事業(学力向上モデル校事業)の指定を受けて、神戸大学や関西学院大学と連携しています。

 

篠山産業高等学校は、丹波地域を担う数多くの人材を輩出しています。電気、機械、土木、商業、農業など専門的な知識や技術を学び、将来に役立つ資格試験にも挑戦します。まじめでひたむきな産高生は市内外の企業、事業所から大変人気が高く、卒業時には3 ~ 4倍の求人があります。ボランティアや部活動にも励んでいます。

 

篠山東雲高等学校は県下で唯一、分校から新たな高校として誕生し10年になります。「知暁(ちぎょう)を培い 郷土を慈しみ 地域繁栄を志す」(校訓)のもと、農業や自然環境を学んでいます。

その取り組みは全国的にも高い評価を受け、黒豆、山の芋のウイルスフリー、山の芋カーテン、しののめ水路など、ふるさとの農業や環境を担うものです。少人数でひとりひとりを大切にした温かい教育がここでは生き続けています。

 

ここで、卒業生の声を紹介します。

篠山鳳鳴高等学校

白い壁の前で、セミロングの女性が立っている

角穴 理香子さん〔幼稚園教諭〕(2016年卒業)

私が篠山鳳鳴高校を選んだのは、進学したくて自宅から近いという理由でした。人数は少ないですが、みんな仲良く、体育祭や文化祭などの行事にも全力で取り組めました。

勉強では第一志望の大学に合格、部活動ではソフトテニスで近畿大会に出場できました。

大学時代には特待生になったり、丹波篠山の観光大使をさせていただいたりしました。今は、教員採用試験に合格し、夢であった幼稚園教諭として働いています。

自分の好きなことを全力でできて夢をかなえることができたのは鳳鳴高校に行ったからだと思います。本当に選んで良かったと思っています!

篠山産業高等学校

商店街を背景に、ことりっぷ丹波篠山を手に持った女性が立っている

小林 真弓さん〔丹波篠山市役所職員〕(2013年卒業)

私が産業高校を選んだのは、「この人と一緒に卓球をしたい!」と思った先生がいたからです。先生のおかげで、丹有大会4連覇、そして近畿大会に2回出場することができました。

産業高校では、機械や電気、土木、商業など専門科目を勉強し、資格も取得でき、将来に生かせることが、普通科などにはない強みだと思います。

高校卒業後は、丹波篠山市役所に就職し、今は観光の仕事をしています。今年は、女性を中心に大人気の旅冊子「ことりっぷ」の作成に関わりました。多くの方から「買ったよ。すてきな内容だね。」と言っていただきとてもうれしかったですし、やりがいを感じました。

篠山東雲高等学校

学校の前庭を背景に女性が立っている

圓増 まどかさん〔高校教諭〕(2017年卒業)

篠山東雲高校で学ぶ「農業」において、黒大豆やヤマノイモなど地域の特産物について学んだり、ボランティア活動を通して、地域の方々と交流したりする機会がありました。そのような学習が地元「丹波篠山」に対して愛着が芽生えるきっかけになったと感じています。

高校卒業後に地元を離れたことで、地元の温かさや篠山に対する愛着を再認識することができました。

東雲高校で農業を学ぶと同時に、地元「丹波篠山」についてもより深く知る機会にしてもらえたらと思います。

制服を着た高校生が、地元高校への進学を呼びかけるポスター