2月12日市長メッセージ 堀のハス再生活動 日本自然保護大賞に入選(市長日記R3.2.12)

更新日:2021年02月12日

2月12日の市長メッセージ

緊急事態宣言後、全国的に、また、兵庫県でも感染者の発生が少なくなってきましたが、丹波管内は、高齢者の方の感染が続いていて、感染した方から、家族内への感染が以前より増えてきています。
家族内では、マスクに対して無防備であったり、体調が悪くなっても、すぐに隔離ということが難しかったりするので、家にウイルスを持ち帰ると、家族に容易に感染してしまう可能性があります。家族内での感染を防ぐために、帰宅後の手洗いの徹底、家でもできるだけマスクを着用、咳や熱などの風邪症状があるときの早めの受診などを心がけてください。
また、高齢者の方が外出を控えられることによるフレイル(心身の虚弱)が問題になっています。今は「集う」ことが難しい状況ですが、対策をしっかりとった上で活動を続けることは、元気を維持するためには大切なことです。開催される場合には、参加者の方に手洗いやマスクの正しい着用、体温や体調の確認を徹底と、3密の回避、定期的な換気などの感染対策を十分に取っていただくよう、よろしくお願いします。詳しくは下記の「広報丹波篠山2月号」を参照ください。

◇緊急事態宣言発令中!
◇風邪症状のある時はかかりつけ医に相談しましょう◇
【丹波地域発熱等受診・相談センター】

  • 平日 昼間:丹波健康福祉事務所0795-73-3765(9時~17時30分)
  • 夜間/休日:兵庫医科大学ささやま医療センター079-552-7359

【兵庫県新型コロナウイルス健康相談コールセンター】078-362-9980 24時間対応

2月12日の市長日記

令和3年2月12日

篠山城跡南堀のハス再生の取り組みが、日本の自然保護と生物多様性の保全に大きく貢献した取り組みを表彰する「日本自然保護大賞2021」に入選しました。

 

この取り組みが始まったきっかけは、篠山小学校の児童の皆さんからの「消滅した南堀のハスを復活させて欲しい」という提案でした。

 

提案を受け、2013年に職員プロジェクトチームを立ち上げました。

消滅原因を調査したところ、外来種ミシシッピアカミミガメの食害が疑わしいことが判明。

市民や神戸大学、生物調査会社など産官学民連携で「農都ささやま外来生物対策協議会」を設立し、アカミミガメなどの外来種駆除に取り組んできました。

協議会の会長は、日本のカメ類研究を牽引されている須磨海浜水族園の元園長である亀崎直樹先生にお世話になっています。

 

アカミミガメの駆除と並行して、ハスの再導入にも取り組んできました。

篠山小学校の児童の皆さんと南堀にレンコンを植え付けてきましたが、最初はうまく育ってくれませんでした。

商工会青年部のご協力で食害防護柵を設置、かつて南堀に咲いていたハス「篠山紅蓮」を栽培していた「京都花蓮研究会」からレンコンを譲り受けるなど、多くの方々に助けていただき、2019年に4度目の正直でようやく花を咲かせました。

 

2020年、ハスは南堀の約20%にまで広がりました。協議会員である神戸大学農学部の鈴木武志先生によると、現状のペースで広がれば、2021年には約60%、2022年には全面に広がることも期待できるとのことです。

 

丹波篠山の夏の風物詩の完全復活まで、あとひと息です。

淡いピンク色のハスが開花している様子
南堀に咲いたハスを背景に記念撮影する篠山小学校のこどもたち
かいぼりしている参加者たち

かいぼりの様子

捕獲した亀の網を引き上げているこどもと見守るひとたち

カメ捕獲誘引罠引き上げの様子

亀を捕獲する罠を引き上げている様子

カメ捕獲用日光浴罠引き上げの様子

ハス群落の再生の経過

2020年5月29日

南堀の上空写真。東側から約10%にハスの群落が再生している。

2020年6月24日

南堀の上空写真。東側約15%にハスの群落が再生している。

2020年7月30日

南堀の上空写真。東側約20%にハスの群落が再生している。

2020年10月2日

南堀の上空写真。東側約20%強にハスの群落が再生している。