岡野隕鉄(おかのいんてつ)(市長日記R3.3.11)
令和3年3月11日
今から117年前、宇宙から贈り物が届きました。岡野隕鉄です。
岡野地区の今福で、この岡野隕鉄の落下地点の案内板、石碑、落下地点までの階段が整備されました。
「岡野隕鉄って何?」
明治37年(1904年)4月7日の午前6時35分頃、丹波篠山市今福(当時は多紀郡岡野村今福)に突然、雷鳴のような大音響がとどろきました。近くに住む畑勝蔵さん(故人)は、その音に驚き、空を見上げると何かの物体がお寺の裏山に落下するのを目撃しました。一緒にいた2人とともに裏山に駆け上がり、辺りを探したところ、樫の木が裂け、その根元に煙が漂う直径20センチ深さ80センチの穴を発見しました。畑さんらは、穴の中にとがった方を上に向けて突き刺さっている黒い石のようなものを掘り出しました。
この黒い石のような物体は、当時の京都帝国大学(現在の京都大学)の比企忠(故人)教授のもとにわたり、その後の分析で鉄の成分が94.85%と多く含まれている一方、通常は7%程度含まれているニッケルが4.44%と少ないため、ウィドマンシュテッテン構造と言われる隕石特有の美しい模様が見られない大変珍しい隕石であることが判明し、比企教授により「隕鉄 岡野号」と名付けられました。(現地に整備された説明板より一部抜粋)
このように大変珍しい隕鉄の落下地であることから、地元の岡野小学校ではふるさと教育として度々授業でも取り上げられています。
「隕鉄」や「隕石」から何を思うか・・・です。
その昔、恐竜は隕石が地球に衝突したことから絶滅したと言われています。
先日、ラジオのもしもしこども電話相談では、『また衝突しないか心配です』という相談がありました・・・。
そう言えば、心配になってきましたネ。
宇宙、地球、生き物の生まれられる環境、時間・・・などに思いをめぐらせてください。
更新日:2021年03月11日