循環型社会実現を目指す有限会社Kauri(市長日記R3.6.10)

更新日:2021年06月10日

令和3年6月10日

今田町下立杭に自社工房を構え、婦人服の製造メーカーKauriの畑田泰彦社長からお手紙をいただきました。お手紙には、四季折々の今田町の自然の美しさに感動し、また自然と融合調和する丹波篠山の私たちの暮らし、まちづくりに感銘を受けたとありました。

 

Kauriでは婦人服のカットソーを企画、製造されていて、通常はアパレルメーカーへのOEM製造(※)を行っておられます。

工房で迎えていただいたのは、畑田社長さんと島利さんら4人で、畑田社長は、アパレル業界で課題になっている大量の廃棄物やSDGsの暮らしに問題意識をもっておられ、6年前から大阪にある本社から便利な今田町で良い場所を探されていたようです。
若い人にとって自然、環境、オーガニックなどは当たり前の時代に、今田に来たらオーガニックな衣食住が賄える。丹波篠山は黒豆やぼたん鍋などの『食』、古民家を活用するなどの『住』がある。そして私たちは『衣』の部分で地域づくり、まちづくりに貢献したいと目を輝かせてお話くださいました。
 

丹波篠山には、自然の中での営みや暮らしを目指して移住され活躍する人も多くいらっしゃいます。そうした人たちの仲間に入り、例えばコーヒー豆の残りかすやビール工房の麦芽の搾りかすを染料として利用し、さらにキノコ栽培に活用するなど、循環型のモノづくりをやっていきたいとのお話です。
 

なお、「Kauri」という社名はニュージーランド特有の大きな木の名前に由来するそうです。カウリの木は、高さが50m以上、幹の直径では15m以上になるものもあるほど大きく、その樹齢も1,000年を超すものが多いなど、まさに神秘の木です。

天に向かって成長し続けていく会社にしたいという想いを込め、社名を「Kauri」にされました。

 

(※)OEM製造とは

企業が委託者のブランド(商標)で販売するという条件で、製品・部品を受託生産すること、または受託生産メーカーをさす産業用語。

工房の玄関。
裁断される前の大きな布が作業台一面に広がっていて、市長が説明を受けている。
4人の男性が2人ずつ向かい合って座っている

▲左奥:酒井市長、左手前:大上議員、右奥:畑田社長、右手前:島利さん