1年半待て(その2)(市長日記R3.6.21)

更新日:2021年06月21日

令和3年6月21日

兵庫県が、桑原集落で養鶏場を行っている事業者に対して、鶏舎が建設されている土地を令和4年12月11日までに農地として原状回復するように勧告しました。

 

県の勧告について、市民からは「やっと県の勧告が出た。一歩前進として受け止めたい」という安堵の声や、「1年半待っても、これまでも不誠実な言動から信用できない」という不安の声、「市の氏名公表に長くかかり、勧告までにまた時間がかかり、そしてまだ1年半とは、法令を守っていないのにどうしてすぐしなさいと命じられないのか」などの声が届けられました。

 

1年半後という期限にしたのは、県の農林事務所が、事業者から移転に向け事情を聞いた中で、それくらい時間をおけば移転が可能と判断されたからとのことです。

ただ、どこにどのように移転の意向があるのかについては一切明らかにしていただいていません。

 

兵庫県に対しては、期限を設けた勧告となるなら、その期限を守られなければ時間が経つだけではないか、命令ならともかく勧告はすぐにしてほしいと要望していました。

 

今回の勧告は、その要望もくんでいただいており、進捗状況からみて期限までに原状回復完了が困難と判断される場合は、期限を待たず、命令を行う場合があるとされています。

 

さらに、この期間、臭気など周辺環境への支障がないよう命じていただいています。

 

県において事業者の立場も十分考えられた勧告と考えます。

また、事業者の行為は刑事罰もあり得る行為であることも明示されています。

 

県の勧告を何卒遵守していただくことを願ってやみません。