山よ 緑よ ふるさとよ(市長日記R4.10.31)

更新日:2022年10月31日

令和4年10月31日

10月30日、兵庫県と丹波篠山市などが主催の「ひょうご里山フェスタ2022」が開催されました。

 

大山小学校の緑の少年団は、森を守る決意を表明してくれました。

大山緑の少年団「宣誓」

「私たちが住むまち丹波篠山は播磨灘や大阪湾、日本海につながる川の源流に位置し、美しい田園と里山が続き、日本の原風景ともいえるのどかな景観が広がっています。

『里山』はかつて農家が生きていくために絶対に必要な森林として、田んぼや畑と同じ価値があるものとして生活を支え、薪燃料や肥料、マツタケなどの自然の恵みを与えてくれました。

また、『里山』の森林は木材を供給するだけでなく、豊かな水を生み、災害を防ぎ、私たちに安らぎとうるおいを与えてくれます。

しかし、現在は私たちのくらしが豊かになった反面、里山への関心が無くなりつつあります。そして、里山は荒れていき、獣たちは住処を失い、多くの植物が消えていきます。

私たちは、この状況をこのまま見過ごしていくわけにはいきません。

先人たちが育ててきた山のみどりは、その時代ごとにふるさとに住む人たちみんなが守り続けなければなりません。

私たち緑の少年団は、先人たちから受け継いできた丹波篠山の豊かな里山をこれからも大切に守り、この思いを未来へ継いでいくことを宣言します。」

 

イベントでは森林ボランティアの活動報告やアウトドア講座、チェンソーの実演、県下一円から森林活動に取り組む多くのブースの展示がありました。

 

私のあいさつは次のとおりです。

「今日のテーマは『森よ 緑よ ふるさとよ』は、丹波篠山市の大山地区に伝わる昔からの地域づくりの合言葉『山よ 緑よ ふるさとよ』にちなんだものです。山、そして自然を大切にした、ふるさとの思いが込められています。

そうです。ついこの間まで私たちは、山には神様がいて大切な資源であり財産であると考えていました。

山の幸があり、薪や炭など燃料となり、水を蓄え、また、野生動物の棲家であり、四季折々美しい姿をみせてくれる心の拠り所なのです。

少し昔の集落の取り決めでは、『山はかけがえのない財産として未来にわたって保持していくこと』と定められています。

ところが、今はどうでしょうか。何か価値のないようなものと思われて、『山なんかいらない』との声もあって寂しい限りです。

しかし、ここ丹波篠山市では兵庫県の丹波の森構想のもと、山を大切に、そして、里山を再生させようとしています。『ふるさとの森づくり条例』を制定、人工林の積極的な間伐や広葉樹を大切にした取り組みを進めています。

どうか、本日のフェスタが未来の「美しく豊かな山づくり」につながりますよう心から期待しています。」

里山フェスタの舞台で、感謝状を受け取った受賞者の皆さんや副市長が並んでいる
記念樹を真ん中に、市長、副知事、大山小学校の子ども達、大使と記念撮影
ボルダリングでこどもたちが遊んでいる
治山ダムがある時に土石流がおきた場合、模型を使って説明して子どもや家族が聞いている
女の子がのこぎりで木を切っている
こども達がのこぎりで木を切っている
チェンソーで枝を切る速さを競争している
機械を使って高い木に登っている
子どもが木製のおもちゃで遊んでいる
かんなくずのプールで子ども達が遊んでいる
里山フェスタで多くのブースにお客様が並んでいる