農都のまほろば水路(市長日記R4.5.25)

更新日:2022年05月26日

令和4年5月25日

「まほろば」は素晴らしい場所を意味します。

この水路は、丹波篠山らしい自然環境に優しい水路です。

このうち、コンクリート型ではありますが、底や側面に穴をあけて穴の部分に土が入り植物が育って自然を残せる配慮をしたものを「ヨシキモデル」と命名しました。

これは、この水路を考案してくれた谷舗吉紀君の名前をつけたものです。

彼は市役所の農業や土木の技術者の第一人者として活躍していましたが、本年2月に突然の病魔におそわれ43歳で急逝しました。

彼の遺志を受け継ぎ、ヨシキモデルを市内各地に、全国に普及させたいと願っています。

 

これまでの水路と言えばU字形のコンクリート型ですが、これでは生き物が住めず、カエルなどは落ちるともう登れず、這いあがれず、流されるか死んでいくしかないのです。

せめて、今もまだ残っている土のままの水路は、そのままの土水路として残すのが理想なのですが、どうしても防災や営農上必要な場合はこの水路で農業と環境の両立が図れます。

今後、特に排水路ではできるだけこのヨシキモデルを活用できればと考えています。

 

先日、ご理解をいただいた西本荘の集落でお披露目をしました。

城東保育園の子ども達も参加して大喜びでした。

まほろば水路の説明
コンクリートの水路の側面に穴が開いている

▲ヨシキモデル

一人の男性職員が生き物の写真を持ち、一人の男性職員が実物を持って説明している

▲農村環境課岡係長と山口君が、子ども達に生き物の説明をしている

出来上がった水路の前で、関係者や子ども達が並んで手を振っている