ホテルルートイン建設計画 判決ついに出る(市長日記R4.8.24)

更新日:2022年08月24日

令和4年8月24日

城下町地区でのホテルルートイン建築計画について、住民3名から市に対し、開発許可を出さないよう求めていた訴訟の判決が、8月23日、神戸地方裁判所で言い渡されました。

令和元年10月の訴えの提起から、約3年を要しました。

判決は、市の主張が認められ、住民側の訴えが却下されました。

 

住民側の主張は、計画されているホテルは周囲の町並みに調和しない異質な外観デザインであり、しかも大規模であるから、その建築により歴史的な町並みが損なわれ、景観利益を侵害するなどというものでした。

 

市は、ホテル建築計画をまちづくり審議会に諮問し、事業者であるルートインは、専門家の委員からの意見を踏まえ、建築計画の変更を重ねられました。建物の道路側を3階建てから2階建てにした上で壁面後退する、1階に格子を設ける、緑地を増やすなど、景観の質の向上や、建物のボリューム感を和らげる変更などがされ、審議会でも、当初計画から大きく改善された点について評価されていました。

 

判決では、本件のホテル計画は、周囲の景観に相当程度配慮したものとなっているとして訴えを却下したものです。

 

また、この判決は、注目すべき点として、計画地から一定の範囲内の住民に良好な景観の恵沢を享受する利益があると認めました。

これは、市がまちづくり条例や土地利用基本計画などにより、景観を大切にしたまちづくりを行っていることからのものです。

 

判決を受け、ルートインは、

「丹波篠山市へのホテル出店につきましては、街の景観に充分な配慮が必要な点などから、プランニングにあたり大変に試行錯誤を重ねてまいりました。

丹波篠山市の観光をはじめとしたさまざまな産業の発展に貢献できるホテルを出来る限り早期にオープンを目指したいと考えております。

丹波篠山市の素晴らしい魅力を全国に発信し、多くの人々が丹波篠山市を訪れるきっかけづくりに微力ながら貢献できますことを心より願っております」

とコメントを発表されました。

ルートインホテルの完成予想図