日本霊長類学会から功労賞を受賞(市長日記R5.7.10)

更新日:2023年07月10日

令和5年7月10日

丹波篠山市が日本霊長類学会から功労賞を頂きました。

今回功労賞を頂いたのは、香美町と丹波篠山市。

 

香美町は、サルに効果的な電気柵「おじろ用心棒」の開発と町内施工により、農作物をサルから守ったことが評価されました。

 

丹波篠山市には、5つのサル群れがいます。各群れの雌ザル15匹を基準にサルの数が増えすぎないよう、兵庫県の基準により適正個体数管理を行っています。またサル群れの位置を知らせる「サルイチ」により、農作物を狙うサルが被害を出す前に、追い払いをしやすくしています。さらに追い払いには「モンキードッグ」が一役買います。「おじろ用心棒」も100キロメートル以上施工しています。こういった全国的にも先駆的な取り組みを地道に行っていることが評価されました。

 

日本霊長類学会の初代会長で、霊長類研究、「サル学」のパイオニアとして大きな功績を残された故河合雅雄先生は生涯「生きている」ものすべてを慈しみ、命に寄り添い続けられました。河合先生の思いを具現化する丹波篠山の人とサルとの共生を目指した取り組みが認められたのだと思います。

 

一方市内には人と動物たちとの軋轢が生まれた地域があり、きれいごとでは済まない現実があります。もちろん農業者の利益も守っていかなければなりません。

こんな難しい課題にしっかり立ち向かう丹波篠山市にエールを送る功労賞だったかもしれません。

 

今回の功労賞受賞は、神戸大学准教授 清野未恵子さん、特定非営利法人里地里山問題研究所代表理事 鈴木克哉さんや多くの方々のお力添えのおかげです。この受賞は丹波篠山市が一歩前に進む背中を押してもらうきっかけとなりました。

 

市長
右から神戸大学准教授 清野未恵子さん、兵庫県立大学教授 山端直人さん,兵庫県立大学准教授 森光由樹、私、 特定非営利法人里地里山問題研究所代表理事 鈴木克哉さん、押田農都創造部長

右から神戸大学准教授 清野未恵子さん、兵庫県立大学教授 山端直人さん、兵庫県立大学准教授 森光由樹さん、私、特定非営利法人里地里山問題研究所代表理事 鈴木克哉さん、押田農都創造部長

市長と浜上香美町長

右は、香美町長 浜上勇人さん

押田部長、市長、浜上香美町長、「おじろ用心棒」田中課長

右から、「おじろ用心棒」の開発者 田中課長、浜上香美町長、私、押田農都創造部長