緊急消防援助隊第1陣の帰庁報告と新たに行政職員の派遣(市長日記R6.1.25)

更新日:2024年01月25日

令和6年1月25日

「緊急消防援助隊」第1陣が戻ってきました

能登半島地震の被災地支援のため、1月15日から兵庫県の「緊急消防援助隊」第1陣として現地に赴いていた消防本部の木船滋消防司令補、田中亮消防副士長、井谷聡志消防副士長が20日、無事に戻り、3人から活動報告を受けました。

 

報告では、「道中は、吹雪で視界が遮られ、至る所に最大80センチの段差や大規模な陥没・崩落部分があり、走行には注意を払った」「宿営地は気温が氷点下で雪も積もり、宿営テントの中で寝袋にカイロを貼って出動待機した」「現地の医療状況は逼迫していて、輪島市では救急患者の受入可能な病院が1カ所しかなく、金沢市まで往復10時間かけての搬送も想定した」など、厳しい環境下での支援実態を知らされました。

 

丹波篠山市は救急出動が主な任務で、実際、避難所で発熱した呼吸困難の女性を輪島市内の病院に搬送されたとのことです。

 

第1陣の3人が多くの経験とともに元気で帰ってきたことは嬉しく、また、心強く感じました。丹波篠山市での今後の活躍を期待しています。

現在は第3陣が活動中です。

 

市役所にて市長に帰庁報告をする緊急消防援助隊第1陣の3人

左から、消防本部の木船消防司令補、田中消防副士長、井谷消防副士長

救急車の前で撮影した緊急消防援助隊第1陣の3人
輪島市を道路を走る丹波篠山市の救急車。周りの家が倒壊している。
能登町にて割れているところがある地面を走る丹波篠山市の救急車。
輪島市にて、大きく横に倒れた建物

 

 

丹波篠山市から「家屋被害調査士」を派遣

新たに丹波篠山市から「家屋被害認定士」の資格を有する職員を現地に派遣することが決まり、市役所本庁舎市民ホールで出発式を行いました。

 

兵庫県では、石川県珠洲市をカウンターパート(支援の相手方を特定し継続して支援すること)として、様々な支援対応を進めており、今回、損壊した家屋の被害状況を調査し早期の罹災(りさい)証明書の発行に繋げるため、「家屋被害認定士」を順次派遣しています。

丹波篠山市からは、監査委員事務局の森本良太係長、総務課の大見響大主事の2人が現地に赴きます。

森本係長は「同じ地方都市としての課題があると思うので、後続に引き継げるような活動を心がけたい」、大見主事は「初めて被災地支援で緊張もあるが、貴重な経験となるよう微力を尽くしたい」と、力強く意気込みを語ってくれました。

 

派遣期間は、1月28日から2月2日までの6日間。被災された方に寄り添った活動をしてくれると期待しています。

 

大見主事(左)、森本係長(右)