市議会師走会議 その1(市長日記R6.12.12)

更新日:2024年12月12日

令和6年12月12日

12月11日、12日と2日間にわたり、市議会での質疑、提案がありました。
主なものを紹介します。

 

○隅田議員
ユネスコ創造都市ネットワークに加盟が認められ9年経つが、市民にまだ伝わっていない。今後どのようにまちづくりに生かすのか。
~答弁~
韓国の利川(イチョン)市、晋州(チンジュ)市、タイのチェンマイ市、中国の景徳鎮(けいとくちん)市などとは丹波焼の陶芸家を中心に交流が進んでいる。
来年の丹波篠山国際博には、アジアを中心としたユネスコ創造都市の国際会議を開催し、市民の参加を呼びかけたい。

 

○安井議員
関西大学の学生による「JR篠山口駅のデザイン」が提案された。市はどの案に基づき整備を進めるのか。
~答弁~
学生の提案に共通するのは、「駅前に人が集まる、まちの拠点をつくる」こと、「丹波篠山らしい個性ある駅前景観とする」こと、「歩車分離して人と車の動線を分け、歩行者の空間を充実する」こと。
特に「森の駅 篠山」の提案は、丹波の森に包まれたような駅で、歩行者が集う緑豊かな空間も確保され評価が高く、参考にしていきたい。

「森の駅 篠山」のイメージ図

「森の駅 篠山」

○堀毛議員
篠山城下町付近で 土、日、祝日に1日12便運行している「めぐりーん」の利用客増をはかるべきだ。
~答弁~
令和4年10月から、観光の魅力向上を目的に走行しており、9月の利用客は377人、10月は395人で増加している。
観光サービスとして無料を続けたい、例えば、ゆり園開園中は市民センターまで延伸したり、クラフトビレッジのときは条降場所を変更したりするなど、今後とも柔軟に対応し、サービス向上に努める。

めぐりーん

めぐりーん

○金崎議員
子どもの一時預かりを充実させるべきだ。
~答弁~
富山こども園の一時預かりの再開への支援やファミリーサポートセンターの「かんがるー」の事業の充実に努める。

 

○荒木議員
県立3高校の在り方を問う。3高校の存続を求めたいし、特に篠山東雲高校は「市立化」しても存続を願う気持ちだ。
~答弁~
保育園、幼稚園、こども園、小学校、中学校、特別支援学校の子ども3,962人を通じて保護者へアンケートを実施し、回収率は12.7%で、503人の方から回答いただいた。
結果は「2校に統合」が38.8%、「1校に統合」が26.4%、「3校を存続」が21.3%、「わからない、いずれでもない」が13.5%となっている。
2校に統合する場合、「篠山産業高校と篠山東雲高校を統合する」が72.3%と高く、続いて「篠山鳳鳴高校と篠山産業高校」が19.5%、「篠山鳳鳴高校と篠山東雲高校」が4.1%、「わからない」が4.1%であった。
1校に統合する場合の統合場所は、「駅近くで新築する」が60.9%、「わからない、その他」が17.3%、「篠山産業高校を統合校とする」が12%、「篠山鳳鳴高校を統合校とする」が9.8%であった。自由記述では、「駅近くは利便性が高く、市外からの生徒を呼び込み、活性化を図ることができる」との意見が多くあった。

また、ふるさと一番会議と中学校PTA懇談会で説明を受けられた方へのアンケートを8月に実施しており、受付で住所を記載いただいた449人へ依頼したところ、回収率は43.2%、194人から回答を得た。
「1校に統合」が49%、「2校に統合」が36.6%、「3校を存続」が7.7%、「わからない、いずれでもない」が6.7%との結果で、保護者アンケートとは異なり、「1校に統合」がほぼ半数で最も多い結果となった。「1校に統合」での主なご意見としては、「将来も子どもの数が少なくなるのであれば、今のうちから1校に統合して充実させるべきである」、「生徒数を増やすために、利便性の高い駅近くで新築してほしい」とのことであり、「廃止になる高校と存続する高校が生じるのは心が痛むので、1つの新設校にまとめるのがよい」とのご意見もあった。

また、関係者ヒアリングとして、10月に市内高等学校在り方検討委員や学校や保護者などの教育関係者、自治会、子育て支援団体、地域団体、市議会議員、計67人に聞き取りを実施。
「1校に統合」が46.3%、「2校に統合」が32.8%、「わからない、いずれでもない」が16.4%、「3校を存続」が4.5%で、こちらもほぼ半数が「1校に統合」との結果であった。統合の校数に関するご意見は、これまでに出されたご意見とほぼ同じだが、新たなご意見として「特進コースを設けて進学実績を伸ばすとよい」、「英語教育を充実させる」といったご意見もあった。

これを基に、市としての意見を取りまとめているが、おおよそ次の方向で考えている。
(一) 3高校は宝。丹波篠山市に特色を有する県立の3高校があることは、大きな財産であり教育的役割を果たしている。この3高校をでき得る限り存続してほしいというのが市民の願いである。
(二) 兵庫県において、発展的統合がやむを得ないのであれば、当面は、篠山産業高校と篠山東雲高校を統合し、これと篠山鳳鳴高校との2校として、それぞれの更なる教育環境の充実と教育内容の改善を図っていただくことを強く願っている。
(三) 当面は2校の体制として、その充実を図ることとするが、そうしたとしても、10年後である令和16(2034)年の高校1年生は、市内全体で約240人となり、篠山鳳鳴高校の定員160人、篠山産業高校の定員160人の合計320人を大きく下回る。従って、学力の維持、部活動の充実、学校全体の活力などから、将来的には1校に統合すべきと考える。

これを12月16日の総合教育会議、12月17日の議会の全員協議会、12月26日の市内高等学校在り方検討委員会で示し、意見を取りまとめていく。
篠山東雲高校の「市立化」については検討できていないが、何らかの形で未来につないでいきたい。

 

○前田議員
マイナ保険証への移行に不安の声が高まっているが、どう対応するのか。
~答弁~
問い合わせに対しても、窓口で丁寧に対応している。
国民健康保険、後期高齢者医療制度の被保険者には、本年6月発行の被保険者証が、令和7年7月まで使用可能であることを周知していく。
また、本年12月2日以降に加入される被保険者については、「資格確認書」を発行する。

 

○大内議員
「農都のめぐみ米」の拡大のため、JAとの連携を密にし、日本一環境や生きものに配慮した米作りをしてはどうか。
~答弁~
本年は市において「農都のめぐみ農産物認証制度」を創設した。来年からはJA自らが「農都のめぐみ認証」を取得し、そのため「JA特別栽培こよみ」を作成し、生産量拡大に取り組まれる。
ともに連携して進めていきたい。

認証マーク

農都のめぐみ農産物認証ロゴマーク