誰が山を守りますか(市長日記R6.3.1)

更新日:2024年03月01日

令和6年3月1日

一昔前までは、山は大切な財産でした。ところが今では価値の無いようなものと思われ、「山なんていらない」という人まであります。(なんと失礼な!)

山は二酸化炭素吸収による温暖化防止、国土保全し、雨水をためたり、野生生物の住みかとなったり、そして木材を生み出す、多くのかけがえのない公益的な役割を果たしています。

 

この山の機能を保つためには山の手入れが必要ですが、スギ・ヒノキの人工林は多くが手付かずで、山の中が真っ暗になって、下草も生えず、雨水もためず、野生動物のエサになる草木もありません。

 

そのため市では、人工林の間伐と広葉樹林化を進めることとし、その担い手をつくる「里山スクール」を開いています。

 

里山スクールは、里山整備に必要な基礎的な知識や技術を学び、安全に里山整備に取り組んでもらえるよう実施しており、今年度は4日間、22名の方に講義やチェーンソーの使い方を学んでいただきました。

 

移住して来られた方も多くおられ、心強く感じました。

それぞれ、これからの里山整備への抱負を語っていただき、また、参加者同士の連携・支援も図ろうとされています。

 

3月9日には、「里山づくりフォーラム」を開催します。森林所有者や森づくりに関心のある方と、森林管理や森の未来を考える機会にしたいと思います。

ぜひお気軽に参加ください。

 

講義を受ける参加者の皆さん
チェーンソーで木を伐採している