放棄地でも生きものに配慮~休耕田ビオトープ~(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2020年07月31日

前回は、江(え)で見つけた生きものを紹介しました。

江に関する記事はこちら。

 

今回は山すその休耕田をビオトープとして管理されている場所を訪れました。

ビオトープにかけて伸びる木の枝に、泡で包まれたモリアオガエルの卵が見つかりました。

卵は泡のなかで成長し、オタマジャクシになると水面に降りて水中で生活します。

兵庫県版レッドリストではBランクに指定されていて、産卵場所を守ることが求められています。

モリアオガエルの卵の下にはアカハライモリがたくさんいました。

生まれてくるオタマジャクシを食べるために集まっているのかもしれません。

以前は多くの場所で見られましたが、水田の減少や水路のコンクリート化によって徐々に数が減っています。

泥の上にはマルタニシがいました。

市内には他にもヒメタニシとオオタニシとよばれるタニシの仲間がいます。

マルタニシは小さな藻類を食べて窒素排泄物を出すので、イネや植物にとっては良い作用をもたらすといわれています。

山すそや谷奥の田んぼは、大型の機械が入りにくいことなどから放棄されてしまう事があります。

そのままにしておくと雑草害や害虫の発生源になったり、景観が悪化したりすることがあります。

そうした場所を休耕田ビオトープとして活用すれば、生きものの住みかとなります。

カエルやトンボが集まる休耕田ビオトープは、害虫などが過剰に増えることを抑制してくれます。

市では休耕田に年間を通して田んぼに水を張り、ビオトープとして管理する取り組みを補助する制度があります。

詳しくは下記ページをご覧ください。

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