丹波篠山の家(市長日記R2.9.15)

更新日:2020年09月15日

令和2年9月15日

丹波篠山では、瓦葺きの美しい屋根並みや軒の連なる歴史情緒あふれる町並み、田園景観と調和した農村集落など、住宅が地域ごとに特色ある歴史情緒あふれる町並み、田園景観と調和した農村集落など、住宅が地域ごとに特色ある景観を生み出しており、丹波篠山の大きな魅力となっています。

しかし、生活スタイルの変化に伴い、近年では、経済性等を追求した画一的な住宅が増えており、地域の個性が失われることや町並み景観への影響が懸念されます。

そこで、『丹波篠山の気候風土・文化に根差し、健康的で住みよい住宅』の普及を図り、地域の住文化の継承及び良好な町並みの形成に寄与するため、建築組合や住倶楽部(若手工務店の会)との協働により、丹波篠山の気候風土・文化にあった意匠や色彩、材料などの基準(丹波篠山の家認定基準)を定めるとともに、この基準に適合する住宅の建築工事や普及啓発に係る支援を行います。

そして、丹波篠山の家認定基準を形にしてイメージできるよう、モデルハウスを建築し、普及啓発に努めます。

丹波篠山の家モデルハウス イメージ図

丹波篠山の家のモデルハウス、屋根は瓦葺きで白色の外壁で左官仕上げがされている。玄関は焼杉となっている。

丹波篠山の家の認定基準

必須項目は、すべての基準に適合していること。

項目

基 準

必 須

用途

・一戸建ての住宅(兼用住宅を含む。)であること。

構造

・木造であること。

階数

・地上2階以下であること。

意 匠 ・ 色 彩

屋根

・形状は切妻又は入母屋であること。(下屋を除く。)

 

・仕上げは瓦葺き(下屋を除く。)とし、色彩は黒または灰色系であること。

 

・下屋を設け、その下の柱又は壁で囲まれた部分の面積が3平方メートル以上であること。(平家建てを除く。)

・軒を設け、やむを得ない事由がある場合を除き、軒の出は60センチメートル以上であること。

外壁

・左官仕上げ又は板張りを外壁(開口部を含む。)面積の合計の5分の1以上使用していること。

 

・色彩は景観計画の区域ごとの基準に適合していること。ただし、着色されていない自然系素材を使用し周辺の景観と調和している場合は、この限りでない。

材料

・兵庫県産木材を10立方メートル以上使用していること。

居住環境

・地区計画、景観計画、伝統的建造物群保存地区、条例によるまちなみの計画(整備計画、里づくり計画等)等の区域内である場合は、これらの計画(地区)の基準(伝統的建造物群保存地区は修景基準)に適合していること。

任 意

屋根

・和瓦葺きであること。(下屋を除く。)

材料

・居室において、丹波篠山産木材を使用した「梁、柱、天井、壁、床」のいずれかが目視できること。

長寿命化

・長期優良住宅の認定を受けている、又は住宅性能評価劣化対策等級3であること。

市内工務店利用

・市内に主たる事業所を有する者による施工であること。

今後のスケジュール(予定)は以下のとおりです。

・令和2年11月~ モデルハウス建築工事(ハートピア北条団地)

・令和3年 4月~ 補助制度の施行