命育む田んぼビオトープ~小さな生き物たち~(丹波ささやま写真新聞)

更新日:2020年07月21日

これまで写真新聞では生物多様性に配慮した田んぼビオトープと呼ばれる、江(え)や休耕田ビオトープについて紹介してきました。

前回までの記事についてはこちら。

 

今回は田んぼビオトープを訪れた際に見つけた、小さな生きものたちを紹介します。

山林に近い江では、セトウチサンショウウオの幼生が見つかりました。

以前はカスミサンショウウオと呼ばれていましたが、近年の研究によって丹波篠山でみられるものはセトウチサンショウウオと名前が変更されました。

環境の悪化や乱獲などの恐れから、兵庫県版レッドリストではBランクに指定されています。

休耕田ビオトープでは小さなマツモムシが見つかりました。

大人は黒い色をしていますが、小さいうちは白色や黄緑色をしています。

水中では、お腹を上にして泳ぎます。噛まれると痛いので触るのには注意が必要です。

田んぼに隣接する江では小さなドジョウがたくさん見つかりました。

小さくても口にあるひげは特徴的です。泥の中にたくさん隠れていました。

ドジョウは市内で広く見つかっていますが、卵を産む時には水田や水たまりなど一時的な水域への移動が必要といわれています。

田んぼビオトープは餌をとったり隠れたりする場所だけでなく、子育てをする場所にもなります。

豊かな丹波篠山の自然を未来に残していくためには、田んぼのように適度に人が手を加えた里山環境も大切にする必要があります。

市では、年間を通して田んぼや江・堀上げに水を張り、田んぼビオトープとして管理する取り組みを補助する制度があります。

詳しくは下記のページをご覧ください。

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