丹波篠山市における地方債の現状

更新日:2022年11月30日

地方債残高の推移(普通会計)

 丹波篠山市の借入金である地方債現在高は、普通会計で見ると令和4年度末で約177億円です。
平成11年4月1日に旧多紀郡の4町(篠山町、西紀町、丹南町、今田町)の合併で篠山市が発足しましたが、合併後広域的課題に早期に取り組んだため、合併時と比べると平成15年度末の地方債残高は約1.8倍となりました。その後、旧多紀郡4町が課題としてきた施設整備などの事業が完了し、地方債の発行が減少したことや、財政健全化等への取組として一部の地方債を予定の償還期日より早く返済(繰上償還)したことにより令和4年度末にはピーク時(平成15年度末)の残高からおよそ68.6%の減となりました。

 今後も事業精査による地方債の新規発行の抑制や、繰上償還をするなど、財政の健全化に努めていきます。

市債残高推移

地方交付税措置の状況

 地方債残高のうち返済時に地方交付税措置が見込まれるものがあります。地方交付税措置とは借入金を返済する時に必要となるお金の一部が、通常の地方交付税に上乗せして国から交付される仕組みです。丹波篠山市で見ると普通会計における令和4年度末の地方債残高は約177億円ですが、そのうち約133億円ほどが地方交付税として措置される分になりますので、実質的に丹波篠山市が負担するのはおよそ44億円で全体の約25%となります。最近11年間の地方債残高における交付税措置の推移は以下のとおりです。

市債残高のうち交付税措置額の推移

合併特例債の活用状況

 丹波篠山市では合併後、旧多紀郡4町にまたがる広域的な課題を解決するための事業を早期に行いましたが、それらの事業の多くに合併特例債を活用しました。平成18年度末において合併特例債を活用した事業の状況は以下のとおりです。

合併特例債の活用状況の詳細
事業名 事業期間
(平成年度)
事業費 合併特例債 事業内容
斎場・火葬場整備事業 11~13 20億円 19億円 老朽化した旧篠山町の火葬場を廃止し、周辺環境と調和した全市的な斎場を整備
チルドレンズミュージアム整備事業 11~13 18億円 17億円 学校統合で廃校となった中学校施設跡に子ども向けの参加体験型施設を整備
篠山口駅周辺整備事業 11~15 9億円 6億円 篠山市の玄関口であるJR篠山口駅への進入路等の整備
広域道路ネットワーク整備事業 11~ 20億円 11億円 篠山西紀線、西紀丹南線など旧町地域間を結ぶ道路整備
中央図書館建設事業 12~14 19億円 17億円 旧町でそれぞれあった図書館建設計画を調整し、市の中央部に図書館を建設
市民センター建設事業 12~14 25億円 13億円 生涯学習の拠点となるべき市民センターを建設
県水導入事業(水道会計出資金) 12~17 40億円 38億円 合併前からの課題であった水源確保のため県営ダムからの送水管を建設
こんだ薬師温泉施設整備事業 13~15 15億円 8億円 市民の一体感を醸成するため、旧今田町で掘削した温泉を活用し、農業公園内に温泉施設を整備
篠山中学校移転改築事業 14~15 40億円 26億円 合併による総合的な中学校区の見直しを行い、城跡内にあった篠山中学校を移転改築
西部給食センター建設事業 17~18 8億円 7億円 老朽化した旧西紀町、丹南町、今田町の給食センターを廃止し、新規に統合した給食センターを建設
地域振興基金積立 11~ 20億円 19億円 地域振興のための基金を創設

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