【終了】丹波篠山に伝わる古文書「丹波木綿と縞帳(しまちょう) 」の開催(令和5年7月1日から7月30日まで)

更新日:2023年06月29日

 これまで丹波篠山市史編さん事業のために、多くの方々から所蔵されている貴重な資料の調査にご協力をいただいています。市史編さん事業は令和元年度から着手し、令和2年度から丹波篠山市に関する資料の収集・調査を進めています。これまでに89名(自治会などの団体を含む)の方々から、約10,000点の資料をお借りしたり、寄贈していただいたりしています。こうした数多くの貴重な資料について、市史編さんに活用するため順次整理作業を進めており、令和4年度から中央図書館で「市史編さん資料展」として定期的に市民の皆様に公開しています。
 第3回資料展として、市史編さん室所蔵の中西家文書、および地域資料整理サポーターの山崎登久子氏所蔵の丹波木綿と縞帳を展示します。

1 開催期間

令和5年7月1日(土曜日)から7月30日(日曜日)まで

※会期中、月曜日と7月18日(火曜日)は休館。ただし、7月17日(月曜日)は開館。

2 開催場所

丹波篠山市立中央図書館 エントランス(丹波篠山市西吹88-1)

3 丹波木綿と縞帳について

江戸時代末期から昭和にかけて、旧丹波国にあたる丹波地域では丹波木綿とよばれる日常使いの布が織られてきました。機織(はたおり)は農家の女性の農閑期の仕事であり、丹波木綿は家族の衣類や娘の婚礼の支度として織られました。縞帳とは、切手ほどに切ったさまざまな柄の織布を帳面に貼り集めた布の見本帳です。縞帳は、糸紡ぎや機織りなどの技術とともに母から娘に伝承され、家々では貼られた無数の布を参考にしつつ、時代の変化を上手に取り入れて、意匠を凝らした布が織られました。綿の栽培にはじまり、その工程の多くが家庭や地域で営まれたことからも、丹波木綿は多くの人々の記憶に残る「ふるさとの布」であったといえるでしょう。

4 主な展示資料

縞帳 「よろづ嶌帳」 文政8年(1825年)

  丹波木綿は藍染を基本とする草木染でした。江戸時代の縞帳には、複雑で精緻な格子や「ちょろけん」と呼ばれる杢糸の使用等、技巧を凝らした見本が多く見られます。

よろづ嶌帳

5 糸つむぎの実演

日時 令和5年7月25日(火曜日)午前10時~午後3時

場所 丹波篠山市立中央図書館 創作活動室

講師 山崎 登久子 氏

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