味間南宝篋印塔

更新日:2020年07月06日

味間南宝篋印塔の写真

 

俗に皇妃塚と呼ばれている。風化の著しい宝篋印塔であるが、制作年代は南北朝時代を下らないとされる。基壇は複弁反花座を上部に施し、台座には四方に輪郭をとりその中に格狭間を描き、台座上部にも反花座をもつ。軸石は、四面に月輪を刻み、その中に金剛界四仏の種子を刻む。笠石は軒下に二段の繰り出しをつけ、隅飾り突起はほぼ直立して立つ。相輪は上部を欠くが伏鉢の上に請花えお刻み、九輪の五段目までを残す。高さ101cm。