不登校・ひきこもりとは
不登校児童生徒とは、「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。(文部科学省)
ひきこもりとは、「様々な要因の結果として、社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」をいいます。(厚生労働省の定義)
不登校やひきこもりの状態になる要因
不登校やひきこもりの状態になる要因はさまざまで、きっかけがはっきりしていることもあれば、きっかけや原因がわからないこともあります。
「ひきこもりの状態になった主な理由」
(内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」より)
15歳から39歳までの主な理由は、「退職」「人間関係」「特に理由はない・わからない」「中学校時代の不登校」「新型コロナウイルス感染症の流行」で、40歳から64歳まで の主な理由は、「退職」「病気」「新型コロナウイルス感染症の流行」「人間関係」「特に理由はない、わからない」となっています。
ひきこもりがもたらす影響
ひきこもり状態にある人の多くは、強い不安や葛藤を抱えており、自分を責め、焦りと自己否定感を感じています。「誰にも分ってもらえない」という孤独感や「周囲に後れをとってしまっている」という焦燥感、「自分はどうなってしまうのだろう」といった不安感を募らせ、追いつめられた気持ちでいます。
強いストレスに対してあらわれる、さまざまな反応
追い詰められた気持ちを抱えているため、心と身体を守ろうする反応として、次のような行動や状態を伴うことがあります。
からだの症状として現れる
頭痛、腹痛、吐き気、不眠、昼夜逆転など
言葉で表現する
愚痴を言う、「つらい」と訴える
自分や誰かを責める
家族にきつい言い方をする
行動となって現れる
些細なことで怒るなど感情の波が大きくなる
攻撃的な言動がある
強迫症状(すぐに手や身体を洗うなど)
心の中にしまいこむ
人との関わりを避ける
他人の視線が気になる
意欲の低下、不安感、いらいら感
「ひきこもり」と精神疾患
精神疾患の中には「ひきこもり」やそれに似た症状をもたらすものがあります。状態としては似ていますが、対応方法が違ってきますので、注意が必要です。いずれにせよ、早めに相談機関や医療機関に相談することが大切です。
- 統合失調症
- うつ病
- 強迫性障害
- 摂食障害
- 発達障害
回復とまわりの対応ポイント
- ひきもってしばらくは休息の時期。家庭が唯一の居場所なのでまずはゆっくり休みましょう。
- 家族は不安やあせりの気持ちを整理して冷静に。自分たちの生活を健康に送りましょう。
- 本人が自分から話すことを待ち、先回りし過ぎないようにしましょう。命令ではなく“提案”を。
- 相談機関の情報や本人が興味を示した分野の情報・社会の情報を反応が何もなくても提供しましょう。
- 少し社会参加できるようになっても無理せずやすみやすみで…。行ったり来たりを繰り返して少しずつ社会の中でやっていく自信をつけ、ゆっくり回復していくことが多いようです。
日中の居場所をみつけましょう
家以外に居場所があること、時間を過ごせる場所があることは回復にとても役立ちます。
- 気が向いたときに参加できる
- 目的がなくても安心して参加できる
- 「ゆっくり」「のんびり」する雰囲気、「守られている」「支えられている」感じ
- なんとなく居心地がよい
…初めは緊張して当然。少しでも「ちょっといいかな」と思えるところがあればいいですね。









更新日:2026年02月13日