新春座談会~篠山の時代をつくろう~(市長日記H25.1.3)

更新日:2020年03月24日

平成25年1月3日(木曜日)

 市外から帰郷、または転入され、篠山で新たな一歩を踏み出された7人の皆さんと酒井市長、足立市議会議長、前川教育長で、篠山のまちについて思うことや自身の目標などを語っていただきました。(お話は12月にお聞きしました)

テーブルに着席している酒井市長、足立市議会議長、前川教育長とその後ろに立っている帰路または転入された7人との記念撮影している写真

藤田 麻由(ふじた まゆ)さん 篠山小学校 教諭 2012年採用

藤田 麻由さんの写真

(村雲・八上・味間小学校で講師を経験し、教諭として篠山小学校で採用されて1年目。自らが生まれ育った篠山のいいところを子どもたちに教え、地元を好きになってもらいたいと奮闘中。)

 篠山小学校で2年生を担任しています。子どもたちはこの篠山の土地が大好きです。地域のお祭りの前になると休み時間にも笛の練習をします。また、毎日校舎を大事に使おうと一生懸命掃除をしています。保護者の方々も協力的で、素敵な学校に来させてもらったなぁと日々実感しています。

子どもたちが先生と一緒に「ふるさと学習」をして楽しかったなと思い出してもらえるような先生になれるよう、子どもたちと一緒に頑張っていきたいです。

大上 裕樹(おおがみ ゆうき)さん 陶芸家(昇陽窯)2012年にUターン

大上 裕樹さんの写真

(金沢美術工芸大学卒業後に、愛知県の作家に弟子入りして修業し、2012年春に帰郷。生まれ育った丹波立杭の窯元で、実家の手伝いをしながら、自身の作品作りにも励む。)

大学の4年間で造形力を培い、卒業後は弟子入りして先生の技術・技法を学んできました。立杭に帰ってきて、丹波の伝統と受け継がれている技術をベースに、新しいものをがむしゃらに作っていきたいです。視野を広く持ち、篠山の風土を感じながら制作したいと思っています。

市内の飲食店で、立杭の器に料理を盛ってお出しするお店が1店舗でも増えるとうれしいです。篠山の城下町に来られた方が篠山の旬の食べものを食べて、そのときに丹波焼の器に触れられたらいいなと思います。料理と陶芸で分野は違えど、同じ市内で頑張っているのに、点と点がつながっていないのではもったいないです。

僕たちの職業は良いものを作れば売れるので、利益を追求するよりもまず、良いものを作れるように日々精進していきたいです。そして、僕たち若者が自分のために頑張ることが、篠山市を盛り上げることにつながると思います。

森本 健太(もりもと けんた)さん 共栄樹脂株式会社 コスト品質管理室 2012年入社

森本 健太さんの写真

(和歌山県出身。会社見学で何度か訪れた篠山を自然があふれていて住みやすそうなところだと感じ、就職。「篠山の新たな魅力を探しながら、長く住んでいきたい」と話す。)

 僕は、食品用包装容器の元となるシートを作っている共栄樹脂株式会社で、篠山にある本社全体の品質管理などを担当している、コスト品質管理室に在籍しています。僕自身は、お客様から製品に関する調査を引き受けて回答するという仕事を担当しています。お客様との信頼関係を築くというやりがいのある仕事をさせてもらっています。

今できることを精いっぱいしながら、いろいろなことを任せてもらえる社会人になりたいです。

矢口 克彦(やぐち かつひこ)さん 農業 2007年にIターン

矢口 克彦さんの写真

(千葉県出身、元ラジオディレクター。結婚を機に田舎に住みたいと思うようになり、大阪から近く特産のある篠山に着目。2007年に篠山で家を購入し、腰を据えて農業を開始。)

2007年から村雲で黒大豆を1町ほどの畑で作っています。それ以前の3年間、ハートピア農園に滞在しながら、農業を学びました。

僕が転入してくるときに苦労したのは、住む家がなかったこと。市でも空き家対策をされているかと思いますが、実際に探してみると入りたくても入れず、なかなか苦労しました。住む家に加えて、篠山での新たな一歩を考えている人が入りやすいよう、具体的な営農プランなどを示すことが必要だと思います。

夢は、品質のいいものを安定して作りたい。そして、いつか黒豆御殿を建てたいです。

阪本 尚士(さかもと ひさし)さん 株式会社阪本屋 2012年にUターン

阪本 尚士さんの写真

(市外で働いていたが、地元の篠山が好きで、長女が小学校へ入学するのを機に帰郷、家業を継いだ。商工会の青年部にも所属。)

立町の阪本屋という米屋で働いています。お米を農家から買い取って、一般の方や業務用に卸しています。米以外にも山の芋や黒豆などの特産品を贈答品として販売したり、お土産物屋に卸したりしています。よそのお米を食べても、やはり篠山のお米はおいしいなと思います。2度、3度と買ってくださる方も多いですよ。

篠山のブランド化に取り組みたいです。市外から帰ってきて改めて驚いたのは、黒豆がとにかく安いこと。都会のスーパー・デパートへ行けば、高い値段で売っているので、正直もったいないなあと感じました。米や特産品の価値を上げて農家の方の収入が増えれば、篠山の農業が元気になります。そうすれば、農業の担い手が増えると思うのです。

酒井 克美(さかい かつみ)さん 篠山市役所 上下水道部経営企画課 2012年入庁

酒井 克美さんの写真

(大学時代を神戸で過ごし、就職活動の際に、生まれ育った地元で就職をしようと進路変更。「都会は落ち着かず、やはり篠山がしっくりきた」と話す。)

2012年4月に篠山市役所に入庁し、上下水道部に配属になりました。主に水道料金の管理や会計などの仕事をしています。簿記や数字を扱う仕事が好きなので、やりたかったことができていると思います。

大学時代を都会で過ごしましたが、やっぱり落ち着くのは地元の篠山でした。しかし、篠山にはカフェなどがあるけれども若者が集う環境になっていないことや、商店街に少し元気がないことが気になります。

2年目に向けての目標は、仕事をひとつでも多く任せてもらえるように頑張りたいです。

武知 祥宏(ぶち よしひろ)さん フルヤ工業株式会社 営業課 2010年入社

武知 祥宏さんの写真

(ずっとやりたかった営業職を地元でしたいと思い、Uターンの就職フェアで同社に就職。営業の仕事について、「会社の顔として働けるやりがいを感じています」と話す。)

 僕が働くフルヤ工業株式会社は、1918年創業のプラスチックの製造メーカーです。20年ほど前にカシオの腕時計「Gショック」がブームになりましたが、この時計のデジタルの部分以外はすべて弊社で生産しているものです。他にも、点滴の部品などの医療器具、ボタン・ホックなどのアパレル関係のパーツなど、多方面で活躍できる強みをもった会社です。僕が担当している営業の仕事は、お客さんからの「ありがとう」が直接聞ける、やりがいのある仕事だと感じています。

僕の仕事は、お客さんに提案できる楽しみがあります。いつか市場に出回るような製品を提案したいです。