篠山のまつり(市長日記H25.10.24)

更新日:2020年03月24日

 10月には市内では、伝統的なお祭りも多く行われました。いずれも長い間、集落で受け継がれてきたものです。

 私も、残念ながら、名前だけは知っていても、見たことがないものもあるのです。

 このような、お祭りを、これからもしっかりと次代に繋ぎ、市民の関心も高めていきたく思います。

 私が初めて見せてもらったお祭りを紹介します。

(1)池尻神社人形狂言(10月13日)

大山の町ノ田にある池尻神社の祭礼において奉納される人形浄瑠璃です。

題目は「神変応護桜(しんぺんおうごのさくら)」と言い、神社に立ち寄った若者が、八岐大蛇(やまたのおろち)の人身御供になろうとしていた娘を、大蛇を退治して助けるという内容です。

時を超えて愛されてきたことを実感しました。

さらに多くの人に知ってもらったらと思います。

人形狂言芝居の写真
黒子さん2名が、人形を持っている写真
黒子さんが人形で、上半身を曲げる姿勢を作っている写真
黒子さんが、刀を持つ人形を持っている写真

(2)はもまつり(10月20日)

篠山の「奇祭」と呼ばれ、城北の沢田八幡神社の祭礼に行われます。

大蛇になぞらえた鱧(はも)を実際に切りつけて退治します。

かつて、このあたりは沼沢地で、人に危害を与える大蛇も生息したと言われ、それを退治し、田畑を開墾した先人をたたえるものです。

また、人々を苦しめた大蛇とは、現在の黒岡川あるいは篠山川の水害を表したのではないかという一説もあります。水害をおさめ、秋の収穫を感謝したとも言えるのです。

毎年、大きな鱧を調達されるのにご苦労があると思いますが、本当に大蛇のようでした。

衣装を着た男性が、大きな鱧を切りつけている写真
衣装を着た男性が、大きな鱧を持ち上げながら切りつけているのを衣装を着た男性2名が棒をもっている写真
衣装を着た男性が、大きな鱧を腹を上に逆さに持ち上げ、その横で、男性2名が見ている写真
衣装を着た男性が、お腹を縫われた大きな鱧に、包丁をあてている写真