ささみ農場で丹波篠山産生しいたけ(市長日記H25.11.26)

更新日:2020年03月24日

 電気器具機械業「株式会社テクノワーク」(味間北)が篠山市東部にある百萬石酒造株式会社丹波工場跡地(上筱見)に、椎茸(しいたけ)栽培農場「ささみ農場」を開設され、11月24日には同農場において開設披露式典が行われました。

 開設された農場は、敷地面積約26,000平方メートル。市内の里山整備等で出た間伐材を活用して菌床を製造するほか、工場から少し離れた山林内 に栽培ハウス6棟が建設され、温度調整をしない原木栽培に近い環境で椎茸を栽培されています。

 テクノワークは梶原 康弘さんが会長を務めておられますが、郡上市のハルカインターナショナルの井上さんから、椎茸生産の技術を得られました。

ハルカインターナショナルの経営理念は、放置山林を再生し、水豊かな清流をはぐくみ、山村でこそ持続可能な事業をおこすことにあります。

椎茸生産は、広葉樹をチップにして米ぬかなどを入れた菌床ブロックを活用します。

肉厚で日持ちが良い椎茸は、消費者に安心な食材として好まれ、岐阜県では学校給食の食材として子どもの健康をはぐくんでいるとのことです。

 今回の開設は、同社が用地を探していたとき、篠山市が空き物件を紹介し、現地案内を行う中で誘致が実現。平成25年10月より栽培や菌床の製造が開始されました。

 同社の社員は現在15人で、市内の方を中心に雇用の確保に努めていただいており、将来的には35人体制の確保を目指し取り組まれています。また、年間売上高5億円を目標に掲げられています。

 この事業が成功され、篠山市の新たな名産、生椎茸となりますよう、期待しています。

山野前に灰色の大きな倉庫が4棟立っている写真

  株式会社テクノワークささみ農場 

ささみ農場 開設式と書かれた幕の前でスーツ姿の男性がマイクで座っている20名ほどの人たちに話をしている写真

 開設式の様子

作業着姿の男性がシャベルを持って、灰色の機械の中に土を入れようとしている写真

 菌床製造の様子

細長くまだらな模様の菌床から上に向かって5本ほどの椎茸が生えてきている写真

  菌床で栽培された椎茸