篠山で初めての第九(市長日記H25.12.17)

更新日:2020年03月24日

 12月15日(日曜日)たんば田園交響ホールで、篠山で初めて「ベートーヴェン交響曲第九番」の公演が開催されました。もともと篠山は、音楽文化の盛んな地域で、日頃から多くの音楽グループが明るく楽しい歌声を響かせています。その地域の音楽振興の担い手の方々から「篠山で第九の公演を」と気運が高まり、昨年「第九の会in篠山実行委員会」を設立しました。今年1月の結成式から合唱の「篠山で第九を歌う会」とオーケストラの「メロマン室内管弦楽団」の練習がスタートし、地域の音楽指導者を中心に1年間、熱心な練習が積み重ねられてきました。

 本番は、プロの指揮者加藤 完二先生と篠山が誇る畑儀 文先生らプロのソリストを迎えて、ホールの舞台を総勢200人の歌う会と70人のオーケストラで隙間なく埋め尽くしました。第1楽章から第3楽章までは、オーケストラの演奏。プロのオーケストラでも難曲と言われるのに、アマチュアオーケストラのメロマン室内管弦楽団は努力の賜物で、素晴らしい音色を奏でました。そして、第4楽章は、「歓喜の歌」の合唱が加わります。その歌声と演奏は、客席に舞台からのエネルギーが充満するような大迫力でした。観客の皆さんも圧倒されて、その音楽の世界に引き込まれていました。加藤先生の指揮が止まった瞬間、「ブラボー!!」の掛け声が続き、会場は感動と共に拍手喝采。私も大きな拍手を送りました。

 アンコールは、この日のために編曲された「故郷(ふるさと)」です。美しい響きと歌詞をかみしめ、日本の心のふるさと篠山で、この公演が成功したことに大きな意義があると感じました。

 この公演の成功の背景には、熱意を持って支えてくださった多くの市民の協力がありました。実行委員会で尽力された皆さんに敬意を表します。これを機に、音楽を楽しむ方がさらに増え、篠山の音楽文化が発展することを期待します。

前方にはオーケストラが演奏し、後方には大勢のコーラスの方が隙間なく段々に並んでいる様子の写真