12月市議会閉会(市長日記H25.12.21)

更新日:2020年03月24日

 12月市議会が終わりました。

1、条例

 条例では住民投票条例、丹波篠山ふるさとに乾杯条例、空き家の適正管理と有効活用の条例、債権管理条例など大切な条例が可決されました。

 なかでも、住民投票条例は県下初となるもので、市民本位の市政を進めるために、私は極めて大切な条例だと自負します。

 今、作っておかなくても、何か住民に問いかける案件が出た時に作ればという意見もありましたが、そういう時は、往々にして「市長・議会対市民」という構図となって、住民投票そのものが実現しません。神戸空港建設の時がそうでした。

 ですから、今、作っておくことが必要と考えたのです。

 また、今回の条例では投票資格を日本国籍のある20歳以上の成人としており、これに対し、定住外国人や18歳以上の者にも認めるべきとの意見も出されました。

確かにその方向が、あるべき姿であるとも言えます。

 しかし、外国人の地方参政権については、国レベルでもまだまだ考え方の深い対立があり、また先日発表された内閣府の世論調査では、選挙権を18歳以上に引き下げることは7割以上の方が否定的と報道された通り、これらを市民の総意とまでは認めにくいと判断したものです。

 そこで、まずはこの条例の成立自体が何より大切と考え、これら定住外国人、18歳以上の投票資格については、4年を目途に見直しを図っていくこととしています。

 また、丹波篠山ふるさとに乾杯条例は、実に市民にとって誇り高い条例です。「丹波杜氏の醸すお酒」を「丹波焼の器」に入れて乾杯し、「デカンショ節」で宴を盛り上げましょう。こんなに全国に誇る多くの自慢ができるのは篠山市だけです。

 来年1月1日からの施行ですので、お正月から大いに盛り上がって下さい。

 私もこの年末、お酒の席が続いて肝臓が弱っていますが、篠山市では今、乾杯条例をつくっていますと言うと、みんなそれなら一足先に日本酒で乾杯だと喜んで頂いています。

 これは個人の嗜好の問題だから、条例に反対だという議員もおられましたが、篠山市を明るく楽しく盛り上げようとしているのに、なぜ反対なのかよくわかりません。

あくまで「推奨」する条例です。日本酒で乾杯した後、ビールを飲んで頂いても結構ですし、うちは「王地山焼」で乾杯ならそれも結構です。

 デカンショ節はもっとみんな歌いましょう。

2、補正予算

 補正予算では、9月の台風・大雨の災害復旧費や今田町の防災無線などの予算が承認されました。

 特に議論になったのが、議会のICT化によるアイパッド貸与の予算(約115万)についてです。これについて、議員全体の議論がなく、議論や計画が不十分だし、目指すべき方向ではなく、紙資料をおさえるだけのものにならないかと、修正案が出されました。

 しかし、議員全員にとって、ICT化に取り組む第一歩となり得るものとして、承認されました。

 議員全員の意見のまとめ方や、税金を使うことの重大さを問うこととなりましたが、いずれにせよ、今後、議会全体がICT化に取り組むことが確認されましたので、私たち、市長をはじめ、職員も、議会についていかなければなりません。

3、新聞購読料への消費税軽減税率適用を求める請願

 新聞購読料への消費税軽減税率適用を求める請願については、採択されませんでした。

 この請願は、新聞は早朝、定刻に読者の戸口に届け、国民の知る権利と民主主義を支える公共財であるので、課税を最低限とするための、消費税アップとなっても軽減税率を適用するよう、篠山市議会として国に意見書を出してほしいというものです。

 それこそ、新聞によると、他の市町で、この請願が採択されたという報道がありました。篠山市議会では、他の水道代などの値上げとの均衡や国において、消費税10%値上げ時に考慮されるべきもの、生活必需品に限り軽減税率を適用すると言っても、その範囲が極めてあいまいになっていく等の意見が出され、採択されませんでした。