「デカンショ・ラプソディ」(市長日記H25.12.9)

更新日:2020年03月24日

 篠山吹奏楽団の第30回定期演奏会が開かれ、デカンショ節をモチーフとした楽曲「デカンショ・ラプソディ」が初めて披露されました。

 これから未来にわたって、篠山を代表する曲となり、音楽の世界でも広く内外に篠山をアピールして頂けるものと大いに期待されます。

 川崎団長によると「初めの頃は、練習不足で演奏会が延期になったこともありました」とのことでしたが、30年を迎え、50名を超える団員が活躍され、皆さん生き生きと輝いておられました。

 「楽しめる音楽」をモットーとされ、歌や踊り、お笑い?の企画もあり、ほんとに楽しい、感動の演奏会でした。

 さすが音楽のまち篠山です!

 このデカンショ・ラプソディを作曲された酒井 格(さかい いたる)さんは、選抜高校野球大会の入場行進曲を毎年手がけられている、世界的な作曲家で、お隣の席で聞かせてもらい光栄です。

 酒井 格さんのお話しです

 「デカンショ・ラプソディに寄せて」 酒井 格

 このたび、ご縁を頂き、篠山吹奏楽団の依頼で新作を書かせて頂きました。大阪府在住の私にとって、篠山はさほど遠い土地でもなく、「篠山口」行きの電車も良く見かけるものの、なかなかゆっくり訪れる機会が無い土地でもありました。しかしながら、作品の打ち合わせで篠山にお招き頂き、篠山城跡や周辺の街並を案内して頂きました。2月の寒い日ではありましたが、城跡の空気は凜と張りつめ気持ち良く、高台からの眺めも日本ならではの穏やかな情緒にあふれ、とても印象に残りました。

 さて、この作品では篠山で広く愛されている「デカンショ節」の「たん~ば~♪」と始まる、あのメロディーを、テンポや演奏する楽器を変え、都合11回繰り返すラプソディー(狂詩曲)に仕立てました。ある時はトランペットなどの金管楽器で力強く快活に、また最後の方(8回目)にはクラリネットとフルートのソロで穏やかに、「デカンショ節」が歌われます。

 この作品を通じて、篠山の皆さんに吹奏楽の魅力を、そして吹奏楽の愛好家に「デカンショ」(篠山)の魅力が伝わることを願っています。

クラリネットやフルート、トランペットなど様々な楽器を使い演奏している方々の写真