原子力災害対策(市長日記H25.4.26)

更新日:2020年03月24日

兵庫県から、福井県の4つの原子力発電所(高浜、大飯、美浜、敦賀)で福島と同じ程度の事故が起きたことを想定し、篠山市をはじめ兵庫県内への放射性物質の拡散予測が発表されました。

神戸新聞の1面トップで、大きく「篠山 被ばく最大167ミリシーベルト」と書いてあり、被ばく者が出たのかと思うほどの扱いで、誤解をされる方もあるかも知れません。

発表では、高浜原発で起きた場合、篠山市で1歳児の甲状腺被ばく線量が7日間で167ミリシーベルトに達し、安定ヨウ素剤の服用が必要となる国際基準の3倍を超えているとのことです。

近い距離にあるとは判っていましたが、実際に数値が示され驚くとともに、改めてその怖さを感じています。

現在、篠山市では篠山市原子力災害対策検討委員会で検討していますが、ヨウ素剤を購入し、どのような形で配付するのがいいのか、他にどんな対策が必要なのかを検討し、できるだけの安心の確保に努めます。

しかし、根本的には事故を起こさないこと、原発に依存しないことが必要であり、そのようなエネルギービジョンを篠山市として策定するとともに、国や県に対し、20年ないし30年先には原発から脱却し、本当に安心できる社会となるよう求めていきます。