どのように山を守っていくか(市長日記H25.4.24)

更新日:2020年03月24日

篠山市では、「篠山市森づくり構想及びバイオマス利活用計画」を策定するため、現在、策定委員会(会長は神戸大学農学部の黒田 慶子先生)において検討して頂いています。

その中間的な報告を受けるとともに、委員の方と意見交換をしました。

「篠山市として、森を守っていく、篠山産の材を利用するんだという、はっきりした目標や取り組みがなされていない。」というご指摘を受けました。

篠山産材を、建築などの用途に広めることも考えなければなりません。

市内の山の状況は、植林された杉、ヒノキなどの人工林がほとんど放置されたままで、山の中は真っ暗で下草も育たず、その木も折れたり倒れたり、間伐しようにも大きくなりすぎて、普通の人では、切り倒すこともできなくなっています。

こんな山をなんとか手を入れて広葉樹にするなど生かしていきたいと思うのです。

しかし、今の県の事業では、ごくわずかな面積でしか手が入らず、平成25年度は市の人工林約8,000ヘクタールのうち、平成24年度は、わずか77ヘクタールのみの間伐です。(これまでに4,450ヘクタールは間伐ずみ)

人工林だけでなく、広葉樹も順次手を入れていかねばなりません。

これから10年せめて20年位の間に、一応の目途がつけられるようにしたいのですが、どのような方策が良いのか思案しています。

やはり、集落ごとに村の山の状況を見て頂き、間伐したり、皆伐して広葉樹を植える、伐採した材を建築やいろんな用途に使う、燃料にするなどをすすめていくことを考えます。