市内各地で伝統あるお祭りが開催されました(市長日記H25.8.7)

更新日:2020年03月24日

 篠山には歴史と伝統のあるお祭りがたくさん残っています。

 7月の終わりと8月の初めに川原住吉神社と波々伯部神社の伝統あるお祭りが行われ、私も見学してきました。

 7月27日(土曜日)に、川原の住吉神社で市指定無形民俗文化財「水無月祭の祭礼と打込囃子(みなづきまつりのさいれいとうちこみばやし)」が行われました。

 5基の山車が囃子を演奏しながら、昨年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された福住の町並みを巡行しました。

 山車が住吉神社に宮入した後、神社の拝殿で「打込囃子」が奉納されました。この祭礼の大きな特徴である打込囃子は、胡弓、三味線、太鼓、笛などの楽器で演奏される囃子で、元々は山車の上で奉納されていたものです。後継者不足で一時期生演奏を中断していた時期もありましたが、保存会の取り組みにより復活し、現在は4集落で継承されています。

 打込囃子が奉納されると、それまで降っていた雨もやみ、多くの見物客が各氏子集落毎に奉納される「打込囃子」に見入っていました。

 8月3日(土曜日)と4日(日曜日)には宮ノ前で国選択無形民俗文化財「波々伯部神社のおやま行事(ほほかべじんじゃのおやまぎょうじ)」が行われました。

 波々伯部神社で3年ごとに行われる「おやまの神事」は、中世の雰囲気を色濃く残す伝統芸能として知られています。4日の夕方に「胡瓜山(きゅうりやま)」と呼ばれる屋台の上で、操り人形「デコノボウ」を演目に合わせて演じられました。

 また毎年、氏子の8つの集落から8基の山車を奉納する「やま行事」も行われ、3日の宵祭りでは夜に各集落の山車が宮入りして、境内を練り、4日の本祭りでは各集落の山車が宮入して境内を練りまわした後、猿田彦を先頭に山車を従えて御旅所(おたびしょ)への渡御行列(とぎょぎょうれつ)が行われました。周囲の美しい田畑と山々を背景に山車が巡行する姿は、他ではあまり見ることができない素晴らしい風景だと思います。

 2つのお祭りを見学して、篠山にはすばらしい伝統や文化、景観があること、そしてそうしたものを大切に守り伝えている人々がおられ、活動されていることを再確認することができました。

 見逃した方は、視聴覚ライブラリーが過去に撮影した映像をホームページで公開していますので、そちらをご覧ください。

 8月15、16日はデカンショ祭り、そして秋には市内各所で伝統ある様々なお祭りが開催されます。 多くの皆様に篠山の祭りに参加いただき、見学いただければと思います。 

住吉神社の水無月祭

白色の法被姿の男性2名が締太鼓、小鼓をそれぞれ叩いて演奏している写真
浴衣を着た女の子と男の子が締太鼓を叩いてその後ろで大人たちが三味線を弾ている写真

打込囃子

神輿の中で笛を演奏している女の子、ハチマキをしている男の子が乗っている写真
数多くの堤灯に包まれるように彩られ、男性陣が担いでいる写真
神社の境内に提灯を灯した山車を男性陣が担いで到着した写真
白色の法被を着た男性陣が提灯を灯した山車を一生懸命押している写真

波々伯部神社のおやま行事

緑の田んぼの中を大勢の男性が沢山の山車を引いて練り歩いている写真
白髪で強面のお面を被った男性を先頭に着物姿の男性たちが旗や獅子舞の頭を手にして1列になって練り歩いている写真
紙飾りをして締太鼓を叩いている子供たちの頭上に神主がお祓いを行っている写真
展示している大きな山車2台を祭りを見に来られた観客が写真を撮っている写真
山車の中で紫色と橙色着物を着た操り人形の劇が始まっている写真

「胡瓜山(きゅうりやま)」と操り人形「デコノボウ」

神社の境内で大勢の男性陣がお神輿を担いでいる写真
提灯を灯した山車を担いでいた男性陣が両手を挙げて持ち上げている写真