若者の発想と行動力で「篠山の時代」をつくる(市長日記H26.10.28)

更新日:2020年03月24日

4月1日に委嘱した地域おこし協力隊のメンバー4人が、活動を始めて半年が過ぎたということで活動報告に来てくれました。4人は神戸大学や大学院で勉学に励む一方で、篠山市の地域づくりに関心をもち、地域の活性化につながるよう、また篠山への定住も視野に入れて、ときには個人で、ときにはチームで取り組んでくれています。

野口隊員(大山)は、広報やデザインが得意で枝豆をおしゃれな袋に入れてプレゼント風に販売したり、ナス1個を200円で売るような努力をしています。また、地区で余っていた丹波栗を京都錦市場の老舗青果店に持ち込み、受注にこぎつけてくれました。長井隊員(西紀北)は、農家さんが苦労する夏場の草刈を省力化することと、草花の生息を守りながら収益を上げる研究と実践を進めています。来年は草刈ワークショップも計画しており、慣行農法に新たな視点を持ち込んでくれることでしょう。

瀬戸隊員(大芋)は、自転車のホイールを使った水車で発電し、その電力を獣害電気柵に使う仕組みを普及させようと取り組んでいます。子どもからお年寄りまでが「水車づくり」に参加できる環境を整えることで、元気な大芋づくりにつなげてくれています。菅原隊員(畑)は、本をキーワードに地域の人が集まれる場所づくりに取り組むとともに、畑まつりや「さる&はた合戦」に参加する神大生や都市住民の調整をしています。畑まつりでは、若い大学生の参加が定着する中で、ふるさとを離れていた出身の若者もお祭りに帰ってくるようになったようです。

活動報告に続いて、移動カフェ「Micro Café Sasayama」のオープニング・セレモニーが庁舎前で行われました。軽自動車を上手く使って移動できるお店に作り上げ、篠山の新鮮な農産物やコーヒーなどを販売する予定です。報告にあった「おしゃれな枝豆」や「小水力発電で蓄えた電気」で沸かしたこだわりのコーヒーなどを大阪や神戸、また市内のイベントなどで出店しますので、是非ともお声かけください。

篠山市地域協力隊の特徴は、大学との連携です。連携協定を結んでいる神戸大学で専門のコーディネーターを配置いただいたり、先生方の勉学の指導とセットになった取り組みにより、若者ゆえの悩みにも的確に対応し、計画的に進んでいるようです。若い人の発想は、ほんとうに柔軟でチャレンジ精神も旺盛です。ユニークなアイデアと行動力を活かして、篠山の時代をつくるけん引役になってほしいと期待しています。

茶色のテーブルの置いてある部屋で大学生5名が話を聞いている写真
部屋の中で座った野口陽平くんが笑っている写真

野口 陽平くん(大山地区担当)

イスに座った長井 拓馬くんが説明をしようとしている写真

長井 拓馬くん(西紀北地区担当) 

椅子に座った瀬戸 大喜くんが話をしている写真

瀬戸 大喜くん(大芋地区担当) 

椅子に座った菅原 将太くんは資料をめくりながら説明をしようとしている写真

菅原 将太くん(畑地区担当) 

移動カフェの車の前で5名の男子大学生と、市長、職員が記念撮影をしている写真

移動カフェ「Micro Café Sasayama」

移動影の前で、市長と女性職員、男性職員がハサミを持ってテープカットをしている写真
移動カフェの車の中にコーヒーをドリップする道具がおいてあり、その奥で野口君が立っている写真
移動カフェの車に5人の男子学生が腰かけて笑っている写真