平成26年度 篠山市当初予算を発表しました(市長日記H26.2.24)

更新日:2020年03月24日

本日、平成26年度の予算を発表しました。

財政再建に取り組みつつ、篠山の魅力を益々伸ばし、子育て、教育や定住促進に力を入れた「篠山の時代」をめざすものです。

新規のものを中心に主なものを紹介します。

定住促進「ふるさと篠山に住もう帰ろう」

多紀・城東・畑・西紀北地区での定住促進制度

 市内でも特に人口の減少や少子・高齢化の進んでいる地区を定住促進重点地区と位置付け、若者・子育て世帯の住宅新改築や子育てを応援しています。

 平成26年度においても、住宅の新築に50万円、改修に最高50万円を助成するとともに、3歳未満児の保育料に年額21万円、3歳児の保育料に年額17万7,600円を上限に助成します。また、4、5歳児の幼稚園・保育園の保育料も年額6万円を上限に助成することで、幼稚園の保育料を実質無料化します。

企画課

予算額 3,966万円

(うち一般財源0万円・基金繰入金3,966万円)

子育て・教育いちばんの篠山市

中学3年生までの医療費無料化

 子育て・教育いちばんの篠山市をめざして、中学3年生までの医療費の自己負担の無料化を図ります。

 このことによって、子育て世代の経済的負担を軽減し、若い人がふるさと篠山で安心して子育てできる環境をめざし、「ふるさと篠山に住もう帰ろう」の定住促進を図っていきます。

医療保険課

予算額 13,726万円

(うち一般財源9,123万円)

セーラー服と学制服をきた男女生徒とランドセルをしょって黄色い帽子をかぶっている男女児童とよだれかけをつけている男の子と女の子のイラスト

学力の向上

 篠山の子どもたちの学力を確実に定着させるため、新たに篠山市学力・生活習慣状況調査を実施します。小学校5年生から中学校2年生までを対象に国語、算数・数学の学力調査、小学校5年生から中学校3年生までを対象に学習や生活習慣など意識調査を行い、学力の向上とともに、好ましい学習・生活習慣づくりを進めます。

学校教育課

予算額274万円(うち一般財源274万円)

私立保育所の充実

 就学前児童の教育・保育一体化の一環として、平成26年4月、私立認定こども園ささやまこども園が創設され、幼稚園機能を有した保育園型認定こども園が開始されます。富山保育園については、平成27年4月からの認定こども園への移行をめざし、平成26年度に園舎増築工事などの支援・調整を進めます。4・5歳児の長時間保育料については、私立園も含めた市内一元化を図るため、私立認定こども園および私立保育園の保育料を平成26年4月から、「幼稚園+預かり保育」の料金と同額に設定します。

こども未来課

予算額 8,478万円(うち一般財源3,524万円)

魅力あふれる美しい篠山市

屋外広告物のルール化

景観を構成する重要な要素である屋外広告物については、平成26年7月の施行をめざしている篠山市屋外広告物条例を適正に運用し、地域の特性に応じた規制誘導を行います。

なお、この条例の施行によって改善が必要となる既存の屋外広告物については、改修や撤去を行う場合に費用の一部を助成する制度を創設し、篠山の魅力をさらに高めていきます。

地域計画課

予算額 119万円(うち一般財源119万円)

「生物多様性ささやま戦略」の推進

 篠山の豊かな自然環境と生物多様性の保全または復元を図るため、平成25年3月、「森の学校復活大作戦―生物多様性ささやま戦略―」を策定しました。その具体的な推進に向け、平成25年度から、専門家のみなさんによる森の学校推進委員会を設置し、公共事業における生物多様性配慮の事例の研究、補助事業の審査などを行っています。

 平成26年度については、生物多様性促進活動補助金を増額し、市民のみなさんの活動の支援を拡大します。

環境課

予算額 238万円

(うち一般財源238万円)

やまの麓に小川が流れており緑豊かな様子の写真

お堀の浄化、ハスの花とボートの復活

 平成22年度から実施しているお堀の浄化と外来種の駆除については、市民の方々から高い関心と評価を得ており、平成26年度もこれまで同様、多くの市民の参加を得ながら、東堀の池干しと清掃作業・外来種駆除を実施し、きれいなお堀の復元をめざして計画的に取り組んでいきます。

 また、南堀のハス消滅の原因が外来種のミシシッピアカミミガメの食害と考えられるため、南堀の一部に進入防止柵を設置するとともに、ハスを移植し試験栽培を行います。

 篠山城のお堀再生プロジェクトの一貫として、堀にボートを浮かべる取り組みについては、関係機関等の調整を進め、平成27年春の実施に向けた準備を進めます。 

環境課・地域整備課・社会教育・文化財課

予算額 163万円

(うち一般財源163万円)

沢山の緑色の大きな蓮の葉っぱと中央にピンク色の蓮の花のつぼみが写っている写真

歴史文化まちづくり

篠山城跡については、内堀石垣の復元整備を計画的に実施し、定期的に堀のゴミ回収などを行います。また、内堀の修理工事が完成するまでの間、旧市民グラウンドの一部を周遊ルートとして整備し、修理期間中しか見られない景観を観光客に公開するとともに、市民のシンボルとしての史跡篠山城の魅力を伝えます。

重要伝統的建造物群保存地区内の伝統的建造物等の保存修理およびまちづくりを地区住民のみなさんと連携しながら進めるとともに、老朽化により雨漏りなどの損傷が激しい安間家史料館の茅葺屋根の全面修理を行います。

社会教育・文化財課

予算額 8,401万円(うち一般財源3,028万円)

農都創造

(仮称)農都創造条例

 篠山農業のさらなる発展をめざし、「(仮称)農都創造条例」を制定します。この条例では、篠山市における農業の位置付け、安全でおいしい丹波篠山ブランドの確立、担い手の育成と確保、特産振興、6次産業化、農地や里山の保全と継承、自然環境との調和、農村社会の活性化などの取り組みや方針を定め、これを実行していくための計画として、「(仮称)農都創造計画」を作成します。

農都政策課

予算額 39万円(うち一般財源39万円)

特産物振興

 黒大豆について川北・波部黒の原種を栽培する専用ほ場を整備し、安定した種子の生産とともに、全国に誇る丹波篠山黒大豆の種子を未来につなげていく取り組みを進めます。

 また、丹波黒大豆の枝豆をさらにおいしい黒枝豆を食べていただくため、収穫後、常温・冷蔵・冷凍などさまざまな保存方法による食味の変化や時間の経過による食味変化の研究に新たに取り組みます。

 山の芋は、生産量の確保が重要となっています。種芋購入への支援や山の芋スクールを引き続き開催とともに、栽培農家の負担を軽減するため、雑草を抑えるアグリシート購入の支援、新たな栽培技術の実証など生産拡大と省力化に向けた支援と研究に取り組みます。

 丹波篠山茶では、良質の茶葉の生産と栽培面積の拡大をめざし、生産組合が取り組まれる共同・受託作業に使用される乗用茶刈機などの導入支援を行ないます。

農都政策課

予算額 1,940万円(うち一般財源1,289万円)

丹波栗、丹波茶、丹波篠山松茸、丹波篠山黒枝豆、丹波篠山黒豆、ぼたん鍋の写真

ふるさとの森の再生スタート

 平成25年度に森づくり構想策定委員会から提出され篠山市森づくり構想の答申をもとに、平成26年6月を目途に「篠山市ふるさとの森づくり構想」を策定します。

 特に、杉、ヒノキの人工林を、平成26年度から20年計画で間伐したり、広葉樹林にしたり、広葉樹林との混交林とすべく、取組をスタートします。

 また、間伐や里山整備によって生まれる森林資源については、篠山産材の利用促進や木質バイオマスによる有効利用に取り組みます。

農都整備課

 予算額12,881万円(うち一般財源1,552万円)

灰色のスモッグを着た園児たちが、透明なコップに入った木質バイオマスを持っており、市長が四角い機械にコップに入った木質バイオマス入れようとしている様子の写真

企業振興・誘致と観光

起業支援

 にぎわいの創造による地域活性化や定住促進、空き店舗・空き工場などの利用促進を目的とした起業支援助成事業を平成26年度においては、篠山らしい食や特産を活かした起業に対して支援枠を拡大するなど、より利用しやすい制度となるよう見直しを行います。

商工観光課

予算額 300万円

(うち一般財源0万円・基金繰入金300万円)

マスコットキャラクター (まるいの・まめりん・わるいの)

 篠山市マスコットキャラクター「まるいの」は、大変活躍しており、今後は、広報紙への連載をはじめ、市民のみなさんに触れる機会を増やし、これまで以上に親しまれるキャラクターに成長するよう取り組みます。

 平成25年度に誕生したガールフレンド「まめりん」、職員プロジェクトからは「わるいの」も提案されているので、これらのキャラクターを活用し、観光だけでなく市民に元気と夢を届けていきます。

商工観光課

予算額 129万円

(うち一般財源129万円)

マスコットキャラクター「まるいの」と「まめりん」が手をつないでいるイラスト

住みよい生活基盤づくり

道路ネットワークの維持管理、補修

 篠山市の生活基盤である市道は、831キロメートルの総延長があります。舗装維持管理方針に基づく計画的な修繕に加え、日常の道路点検による修繕箇所の把握や自治会等からの要望に基づいて、緊急性と必要性を考慮しながら行います。

 特に通学路の安全確保として、これまでから懸案事項であった弁天踏切の安全対策として、JRの協力による踏切内の拡幅と、路肩のカラー舗装工事を行います。また、通り抜け車両の注意喚起と歩行者の安全確保のため、市道波賀野古市駅前線の路肩のカラー舗装工事を行います。

地域整備課

予算額 1506万円(うち一般財源7,616万円)

後方に踏み切りのイラストがあり、土工用振動ローラに男性が乗って道路を舗装している様子のイラスト

橋梁長寿命化と災害に備えた河川整備

 平成23年度に策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づき、草野大橋(草野)、立杭橋(今田町上立杭)、馬渡橋(東本荘・向井)の橋梁修繕工事を行って安全確保に努めるとともに、道路附属物および橋りょう附属物の点検を行い、今後の修繕を計画します。

 河川については、平成25年の台風18号による豪雨で多数の床上・床下浸水被害を受けた糯ヶ坪地区において、篠山川の水位上昇による逆流水と滞留した雨水を適切に篠山川へ放流する必要があるため、大型の移動式排水ポンプを購入し、浸水による被災を未然に防止して、安全・安心の確保に努めます。

地域整備課

予算額 9,710万円(うち一般財源2,575万円)

住みよいところは篠山市づくり

看護人材対策

篠山市内の看護人材の不足を解消するため、平成25年度から市内の医療機関で看護業務に従事する意思のある方に対し、修学資金の貸付制度を実施しています。平成26年度もさらに制度の周知を図りながら、看護師等の人材育成に努めていきます。

福祉総務課

予算額 846万円

(うち一般財源6万円、基金繰入金840万円)

笑顔で看護士さんが右手でこちらへと手を上げている様子のイラスト

健康づくり

篠山市では、兵庫医科大学のピロリ菌に関する研究を活かし、胃がんゼロのまちをスローガンに掲げ、平成24年度から胃がんリスク検診を実施しています。

平成26年度からは、より積極的な胃がん予防対策の推進として、全国に先がけ、若い年代への検診を実施します。具体的には、中学1年生全員を対象に尿検査によるピロリ菌検診を実施し、保護者や子ども自身の予防意識を高めるとともに、早期治療につなげることで将来の胃がんリスクを減らしていきます。

健康課

予算額 26万円(うち一般財源26万円)

防災

 自治会を対象としたいのちを守る防災マップづくり支援事業は、平成25年1月までに113自治会で取り組まれ、平成26年度も20自治会で作成いただく予定としています。

 篠山丹南地区防災行政無線における防災ラジオの配付基準を見直し、災害時における情報伝達をさらに迅速化するため、防災ラジオを345台購入します。

市民安全課

予算額 643万円(うち一般財源629万円)

白い色の篠山丹南地区防災ラジオの写真

原子力防災学習会の開催

 篠山市は、大飯や高浜の原子力発電所から50~70キロメートルの距離にあり、市民の健康や安全を確保するための対策を早急に策定する必要があります。平成24年度に原子力災害対策検討委員会を立ちあげ、引き続き、専門家や市民のみなさんに協議いただくなかで、平成26年度中に原子力防災計画を策定します。さらに、安定ヨウ素剤の事前配布に向けて学習会の開催をはじめ、広報に特集記事を連載するなどの取り組みを通して、市民の知識と理解を深めます。

市民安全課

予算額 10万円(うち一般財源10万円)

平成26年度のシンボル事業

創造農村

 農村の良さをさらに伸ばしながら活性化を図るまちとして「創造農村」のまちづくりをめざしています。また、同じような取り組みを進める国内外の都市と連携し、大きな視野で創造的なまちづくりを進めるととともに、その連携関係を通じて、篠山市を世界にPRしていきます。

 海外に向けては、ユネスコの創造都市ネットワークへの登録申請を行うとともに、国内においては、文化庁が支援し、全国約30の自治体が参加する「創造都市ネットワーク日本」において、篠山市は、横浜市、神戸市、金沢市、鶴岡市とともに幹事団体として、その責任を果たしていきます。

企画課

予算額 480万円

(うち一般財源151万円、基金繰入金329万円)

篠山市創造都市推進計画の書類と篠山の山並みと緑豊かな風景の写真がのっていいる冊子の写真

エネルギービジョンの策定

 太陽光やバイオマスなどの新エネルギーの導入、家庭や事業所での省エネルギーの推進など「(仮称)篠山市新エネルギービジョン」の策定をします。

環境課

予算額 14万円(うち一般財源14万円)

地域おこし協力隊

 神戸大学と連携しながら、総務省の「地域おこし協力隊」の制度を導入し、農都篠山に魅力を感じ、地域づくりや地域の課題解決に取り組みたい意欲あふれる若者4人を募集し、「地域おこし協力隊員」として委嘱します。4人の隊員は地域に居住し、地域住民と一緒になって、地域づくりはもとより、若く新しい視点からの農村の活性化、地域ブランドや地場産品の開発、都市との交流、耕作放棄地の再生、環境保全、移住者の受入、伝統芸能やおまつりの継承などにも取り組み、将来的には篠山市への定住を期待するものです。

農都整備課

予算額 1,391万円(うち一般財源1,391万円)

城東グラウンドの整備

 市内のグラウンドについては、野球大会を実施する環境が十分に整っていないため、市民から、その整備のご要望をいただいています。この状況を踏まえ城東グラウンドを整備し、野球環境を充実させることにしました。具体的には、バックネットや本部席、ダッグアウトなどの設備改修を行うほか、グラウンドの整備、観客席の設置も視野に入れるなど、野球大会の会場として利用しやすい施設として整備します。

中央公民館

予算額 1,200万円(うち一般財源1,200万円)

グランドにあるバックネットを写している写真