日中交流シンポジウム(市長日記H26.2.20)

更新日:2020年03月24日

 中国の大連市から大連市の元教育局長の賈(か)先生、大連工業大学の劉先生、大連交通大学の李先生、そして金沢市の古賀 克己さんをお迎えしての、シンポジウムがありました。

 私は、テレビでみる習近平国家主席は、怖い感じと思っていましたが、苦労されて、優しい人と聞きびっくりしました。

 以下、お話の概要です。

劉先生、李先生(お二人はともに女性で、日本語もお上手)

「大連市は人口600万人、ビルが林立したまちです。

 日本企業が3000社あり、日本に親しみを感じています。日本語もよく勉強しています。

 かつては戦争の不幸な歴史がありますが、平和を愛することに、日本と中国に違いはありません。
篠山市に初めて来ましたが、とても魅力的なまちです。友情を深めたいと思います。」

賈先生

「中国では、ひとりっ子政策もあり、親が子に一生懸命勉強させている。知識にかたより、協調性に欠けるところもあると思います。

 朝8時から夜まで勉強します。土曜・日曜も塾で、よい学校をめざし、競争が激しいです。

 教員は日本の方が圧倒的に多く、日本の方が人間性の教育が進んでいると思います。

 英語教育は大連が進んでいます。

 しかし、いじめや不登校は大連にはありません。

 弱い者をいじめることは恥ずかしいこととみんな考えています。

 中国といえば怖いイメージがあるかもしれませんが、みんな平和を愛しています。

 中国の銅像には兵士、戦士はいないのです。

 中国ではとくに『義』を大切にします。正しいこと、誠実を貫くことを尊びます。」

古賀さん(医療関係の会社経営、大連市にも工場をもたれている。金沢市と大連市の友好交流の先駆けとして活躍されている)

 「中国では、政治と経済は分けている。戦争をする国ではない。日本は中国が怖い、中国は、日本は軍国主義の傾向があり怖い、とそれぞれ誤解している。

 金沢市では大連市と相互に教員の派遣など交流を深めています。」

 また、次のような「書」を頂きました。

酒逢知己千杯少【酒は親しい友人と飲めばいくら飲んでも足りない】

井然有序君子交【整然として君子のまじわり(心の友情)を結ぶ】

隆冬●厉春光好【厳しい冬のあとはあたたかい春を迎える】

明日晁卿再相●【明日また再会できることを楽しみにしています】 なお、●は日本語表記できません。

わかりますか?私の名前を入れて頂いています。

演台に立ち、お話をしている賈(か)先生の写真

 賈先生

演台に立ち話をしている市長と隣で草書で書かれた書の掛軸を持っている男性の写真
日中交流シンポジウムに参加した方々と中央で市長と関係者の方が草書で書かれた書の掛軸を持って写っている写真