「クローズアップ現代」に意見があります(市長日記H26.5.2)

更新日:2020年03月24日

 4月30日(水曜日)、NHKの「クローズアップ現代」(午後7時30分から30分間放映)で「平成の大合併 夢はいずこへ」が放映され、そのなかで篠山市が取り上げられました。

 篠山市は、合併に200億円に及ぶハコモノを沢山作り、財政危機に陥った、反省すべきだという内容で、悪い自治体の見本のようになっていました。

 篠山市民にとって余りに残念な番組の内容となっていました。

 私は意見があります。

 一つは、今の篠山市の真実を映したものとは言えません。

 これが今から5年位前の番組なら批判だけされても仕方ありませんが、それから、市長も議会も変わり、市民、職員あげて、篠山再生に取り組み、職員数や給与の削減、補助金の削減、施設運営の見直し、事業の休止など、再生のモデルとなるべく取り組みを進め、その歩みは着実なのに、これらはほとんどふれられていません。ただ財政危機に陥った、で終わりました。あまりに不真実です。

 二つは、他に取り上げられていた自治体と不公平です。

 大分県佐伯市は面積が広く支所を廃止できない、香川県三豊市は支所の業務を有償ボランティアに委託するなど独自の方法で経費を節約しているとされています。

 そして、福島県矢祭町は合併を選択せず、職員みずからトイレ清掃するところやもったいない図書館が写し出され、一方で、第三子の出生に祝い金100万円を出すなど子育てに力を注いでいると明るく放送されていました。

 篠山市のみが、全国でまるで悪い自治体の見本のようです。

 しかし、篠山市も市民あげて再生に取り組み、農業・まちなみ・文化・自然を生かし魅力あるまちづくりに取り組み、子育てにも力を入れ、本年度から中学3年生まで医療費の無料化も実施したのです。

 取り上げ方が篠山市だけ過去の悪い面ばかりで余りに不公平と思います。

 三つ目は、取材が不十分で不誠実です。

 私のインタビューが出ているのですが、いつの頃のものやら記憶がないものです。過去の別の取材のものを無断で使うのが許されるのですか。今、スタップ細胞の論文で問題とされている「無断引用」と同じと思います。

 以上のように

 NHKと言ったら、誰もが信頼しますが、本当に裏切られて残念な思いです。

クローズアップに取り上げられた画像の一部
テレビ画面に映された篠山市丹南支所
クローズアップに取り上げられた博物館外観