メガソーラー開発説明会 途中で中止(市長日記H26.7.11)

更新日:2020年03月24日

私は出席していませんでしたが、今田町下小野原地内で福岡県のホテル経営会社が計画されているメガソーラー(大規模な太陽光発電施設)についての市民説明会(7月9日開催)が、途中、開発事業者が声を荒げたり、市民に黙れとマイクを投げられたりと大混乱し、途中で中止となりました。

そして、自治会から、安全性や生活への配慮、景観など真摯な対応がないし、メガソーラーそのものを否定するものでないが、他に適した場所があること等から、今回の開発はお断りすると表明されました。

篠山市では、開発行為については、その規模や内容によっては、まちの姿や生活環境に大きな影響を及ぼす場合があることから、平成22年に篠山市まちづくり条例を改正して、市民との合意を図ることで良好な開発行為を誘導することとしています。そこで、3,000平方メートルを超える開発行為については、市が主催して市民説明会を開くこととしているのです。

市民説明会には、地元今田町をはじめ市内から多くの参加があり、事業者から事業計画の概要が説明されました。これに対し、大規模に山林の樹木を抜根することから大雨による土砂の流出等の災害への不安があるという意見や、完成予想を見ると生活環境が大変悪くなるなどの意見が出されました。また、地元自治会からは、これまでの地元協議における疑問に対し、事業者の対応は誠意がないし、曖昧な対応であると指摘されました。

篠山市のまちづくり条例は、市民自治の観点から、市民や地域住民の合意の得られるものを基本としていますし、開発にあたっては、開発する土地を取得する以前に市との協議や市民への説明を義務づけています。

これにより、篠山らしい、質の高い開発を誘導しようというのです。

篠山市は、歴史的な町並みや広がる田園景観などが調和し観光来訪者が増加しています。また、今年の6月には「都市景観大賞」の国土交通大臣賞を受賞するなど、美しいまちづくりをめざす篠山市の取り組みは、広く国内外から高い評価を受けています。

そのため、篠山市内で開発行為を計画される方には、篠山市が進めるまちづくり条例を理解いただかなければなりません。