しいたけの体験教室(市長日記H26.8.27)

更新日:2020年03月24日

先日、篠山市上筱見で椎茸栽培に取り組まれている「株式会社テクノワーク ささみ農場」で、「NPO法人 教育支援チーム」が主催する「しいたけの体験教室」が開催され、教育委員会から小山教育部長と安井係長が参加しました。“椎茸と教育支援にどんなつながりがあるの?」と思われるかも知れませんが、その疑問こそがこの体験教室のポイントなのです。

教育支援チームは、不登校や引きこもり状態にある青少年とその家族を対象として、生活習慣の習得、人間関係の構築、社会復帰及び自立のための教育支援などに取り組まれており、昨年11月にNPO設立をされています。30年以上にわたる研究・活動実績があり、症状改善の様々なシステムを確立されています。

そのシステムのひとつが、この体験教室です。不登校や引きこもりの子どもたちは、他人との接触を避けたがるので、自然の中での農作業や集団活動といった新たな体験をすることで、復帰へのきっかけをつくっていこうとするものです。

この日は、子どもとその保護者や関係者など、およそ20人が参加。施設見学、椎茸の収穫、採れたて椎茸のバーベキューを楽しみました。

教育支援チームの代表を務める本荘貴(篠山市真南条)さんからは、「不登校や引きこもりの子どもを直すのには特別なことが必要ではなく、大地を耕し作物を育て薪を割って糧にするといった、人間本来の生活を体験させることで大きな効果が得られる。ここの椎茸も、空調や滅菌を施さない本来の自然環境を生かした中で栽培されている。そこに共通点があり、子どもにアプローチできる要素があると考えた」とお話されました。

倉庫の横に薄いブルーのシートが天井にかけられていて、その下を10名ほどの人達が歩いている写真

 空調、滅菌に頼らない栽培施設

100本以上の椎茸の菌床が5段にぎっしりと並べられていて、それをメガネをかけた男性と帽子をかぶった女性が観察をしている写真

 どれがおいしいかな?

小さな椎茸が上に伸びて生えてきていている菌床が20本ほど映っている写真

 人も作物も育つ基本は同じ